TAKAY Photo Exhibition Tesseract at Akio Nagasawa Gallery Ginza
身体の動きを光と影で切り取る 写真家TAKAYの個展が開催
本誌をはじめ、ファションやコマーシャルフォトの第一線で活躍するフォトグラファー TAKAY。
そんなTAKAYは商業写真だけではなく作家としても積極的に活躍している。過去にメトロポリス美術館や上海当代美術館など、名だたる会場でも展示会を行ってきた彼の新たな個展「Tesseract」がAkio Nagasawa Gallery Ginzaにて開催される。
3年ぶりとなる個展で、TAKAYが着目したのは身体。宙を舞うポールダンスの動きをあらゆる角度から多角的に切り取るところから始まった本作は、さまざまな瞬間的な動きや変化を彼独自のアプローチで捉え、コラージュなどの技法を用いて再構築することで身体が持つ存在感を視覚的に表現している。
「身体の動きは、一瞬ごとに形を変え、ほどけ、そして新たな流れへとつながります。
この写真展では、その変化の瞬間を光と影で切り取り、 動きを分解し新たな視点で組み立てることに挑戦しました。
筋肉の緊張が生み出す力強いシルエット、ふと力が抜けた時の儚いシェイプ。
そうした一瞬の重なりを拾い上げ、バラバラになったピースをつなぎ直すことで、 身体が持つエネルギーや可能性をより鮮明に浮かび上がらせます。
形成ー変化ー再構築。
そんなプロセスそのものを表現しました」。
TAKAYがそう語るように身体を立方体として捉え、あらゆる面を切り出し、陰影によって映し出された形は「Tesseract = 正八胞体」が意味する通り、捉えることのできない不思議な図形のようにも見える。
再構築や、モノクロによって映し出される光と影などを用いて平面の世界を4次元的に組み立てる。
この個展でファションフォトグラファーとして常にファインダーから“人”を見続けてきた彼だからこそできる実験的な写真表現の世界に没入したい。
そして、この個展に合わせ同名の写真集もAkio Nagasawa Publishingより発売される。
ページをめくり、ゆっくりと見直すことで、写真に潜む違った一面を感じ取ることができるだろう。
TAKAY
1973年生まれ。1996年渡英、イギリスのファッション誌「i-D」でキャリアをスタート。 現在はニューヨークと東京を拠点に、ファッション誌から、「Armani Jeans」「Y-3」の広告など、ワールドワイドに活躍。主な出展歴として、2001年にヴィクトリア&アルバート博物館で開催された展覧会の拡大版「Bravehearts: Men in Skirts」(メトロポリタン美術館、ニューヨーク、2003年)やシャネルの歴史とクリエイティブな側面に焦点をあてた作品を出品した「CULTURE CHANEL」(上海当代芸術館、上海、2011年)、2011年から 2016年にかけて世界中の12都市を巡回した「The Fashion World of Jean Paul Gaultier: From the Sidewalk to the Catwalk」、「PUNK: Chaos to Couture」(メトロポリタン美術館、ニューヨーク、2013年)等多数。2016年に『ECHOS』、2020年に『Fluence: The Continuance of Yohji Yamamoto』を出版。
Official Website: https://takayphotography.com/
Instagram: @takayofficial
Tesseract
会期: 2025年4月17日(木)−5月31日(土)
会場: Akio Nagasawa Gallery Ginza
東京都中央区銀座4-9-5 銀昭ビル6F
TEL: 03-6264-3670
営業時間: 火曜〜土曜 11:00‒19:00(土曜日は13:00‒14:00 一時休廊)
休廊日: 日曜、月曜、祝日 ※GW休廊有
TAKAY
『Tesseract』
限定900部・サイン入
Akio Nagasawa Publishing / 297 x 211mm / ハードカバー / 80頁
販売価格: 6,600円(予定価格)
https://www.akionagasawa.com/jp/shop/books/akionagasawa/tesseract/