WACKO MARIA Oke, Bon, Masu

伝統的な道具とともに 夏の酒を楽しむ

ファッションアイテムや、カルチャーに関連したプロダクトなど、Silverのエディターが今気になるモノを紹介する連載企画「Editor’s Eye」。

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Oke ¥49500 Bon ¥55000 Masu (Top) ¥44000 Masu (Bottom) ¥28600 by WACKO MARIA (PARADISE TOKYO)

日本の夏を快適に過ごすために、どんなアイテムが必要だろう。吸水速乾のTシャツか、それとも携帯型扇風機か。いや、酒だ。それも日本男児たるもの和の心を持って升で冷酒。それを叶えてくれる粋なアイテムをこの夏、工芸屋ではなく、なんとワコマリアで見つけた。滋賀県を拠点に制作を続けている中川木工芸は、室町時代から続く伝統的な職人による木工作品を展開する由緒ある工房。本コラボレーションで展開される桶、盆、升は、優しい木の手触りに無駄のない上品なシルエット、刻まれた“天国東京”の焼印にはそれぞれ個体差があり、ハンドクラフトならではのぬくもりを感じさせる。ワコマリアと聞いて真っ先に思い浮かんだのはやはりお酒で、盆につまみを乗せ、桶で瓶を冷やし、升で冷酒を味わう。そんな豊かで情緒あるシーンを演出してくれるこちらは、使用している木材も水や菌への耐性があり、機能的なところも嬉しい。日本の伝統的な木工と美味しいお酒。伝統的な道具たちとともに、元来の日本の夏の夜を楽しむ。今年の夏は、そんなことに挑戦したいと考えている。

Photo    Taijun HiramotoText & Edit    Jo Kasahara

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