things that curious in Okinawa Vol.1

日常を刺激する 沖縄でしか手にできない品

琉球王朝や戦後のアメリカ文化の流入、そして温暖な気候やゆったりと流れる時間までもが影響し、独自の文化圏を形成している沖縄。伝統工芸品からマーチャンダイズに至るまで沖縄でしか手に入れることができないプロダクトを紹介する。個性溢れる沖縄文化が反映された品々は、普段の生活をさらに豊かに彩ってくるはずだ。

Hair Accessory by
Kuganizeiku Matayoshi

L to R Hair Accessory ¥55000 Hair Accessory [Reference Item] by Kuganizeiku Matayoshi

琉球の時代から女性たちが髪を結うために使用するかんざしは、ジーファーと呼ばれる。王朝の金属物を手がけていた初代職人の頃から一貫して、銀の笹吹きを熱で溶かした棒を叩いて形をつくる手法を続ける「金細工またよし」には、伝統的な沖縄の装飾品が数多く揃う。ここで手に入るジーファーは女性の後ろ姿をイメージした古来からの形 (右)はもちろんのこと、結び指輪のデザインを投影したオリジナルのもの(左)も。美しく気品のある銀の力強い輝きに圧倒される。

LEMON WAN by
Yoshiaki Imamura
O LEMON GIN by
Ishikawa Shuzojo

LEMON WAN + O LEMON GIN ¥15400 by LIQUID THE STORE

沖縄のお酒としてまず最初に泡盛を想像する人たちが多いかもしれないが、近年そんな泡盛をベースにしたクラフトジンの勢いが増していることはご存知だろうか。中でもこの「OLEMONGIN」はスピリッツの品評会で金賞を受賞するなど沖縄にとどまらず高い評価を得ている。沖縄県産のレモンとハーブなどを使用し作られたジンは、はちみつレモンのように酸味が効きつつも甘く飲みやすい。本誌でも取材している今村能章が本物のレモンを型にして作ったというお碗と共に楽しめば、蒸し暑い夏も爽やかに過ごすことができる。

Chair by ISSHO Architect

Chair [Reference Item] by ISSHO Architect

Silver No.24の誌面でも紹介しているシンミンカ ヴィラを手がける建築士、漢那潤が手がける建築事務所「ISSHO Architect」では家具の製作も行っている。CNC加工というコンピュータ制御により木材等を切り出す技術を用いたこの椅子は、たった4つの合板を組み合わせることで作られており、使わないときは折りたたんで収納することができる。利便性に優れるだけでなく、揺り籠のような作りは座り心地も良い。沖縄の温暖な気候の下、この椅子に腰掛ければ最高のリラックスタイムになること間違いなしだ。

Brown Sugar by
Roger’s FOOD MARKET

Brown Sugar ¥1080 by Roger’s FOOD MARKET

沖縄県内や世界中から集めた美食家を唸らせる品々が並ぶロージャース・フードマーケットは、1954年に開業した日本初のショッピングセンター プラザハウスの中に位置している。中でもお土産としてぜひおすすめしたいのがオリジナルのスパイス入り黒糖。波照間島産の島黒糖に生姜、シナモン、スターアニス、クローブ、4種の スパイスがブレンドされた香り高い風味を放つパウダーを、紅茶やミルクなどのドリンクに合わせれば、瞬時に沖縄の風を思い出すことができるだろう。

Speaker by Tina Audio

Speaker ¥385000 by Tina Audio

米軍基地向けのオーディオ修理から会社をスタートした知名オーディオは、現在も基地に程近いコザに本社を構え、オリジナルオーディオの製造を行っている。「音のシャワー」と形容される全指向性スピーカーはどこにいても均一に音を伝えてくれる。さらに部品の接続にハンダを使用しないことで電位差による歪みをなくし、よりクリアな音を届けてくれる。沖縄に行けば様々な空間で耳にするだろう。ボーカルの息遣いが聞こえるほどの透き通った音をぜひ体感していただきたい。

Bag by
MARGICHE Coffee and Bagel

MONGOL800のフロントマン上江洌清作とTomo&Coのディレクター小野崎朋孝が率いるアロハブロッサム インの1階に店を構えるマージッシュ コーヒー × ベーグル。店内のランプシェードやコーヒーカップはオールズが手がけており、アメリカンスタイルながらアイボリーとライトブルーが目を引く店内は南国の雰囲気も漂い、まさに沖縄らしいカフェと言える。店内をイメージして作られたバッグは同じくアイボリーとライトブルーを基調にタイポグラフィがセンスよくまとめ上げられている。カフェからは海もほど近いので、ぜひこのバッグとコーヒーを片手にビーチでリラックスタイムを過ごしてみてほしい。

Photo Yoshiyuki Onga Makoto NakasoneEdit Katsuya Kondo Aya Sato

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