Silver No.32 Fashion Story Styling Description
必然と機能のあるギアを

Bouldering
ボルダリング創世記
その空気感に憧れて
元々はロッククライミングの練習として始まり、その後独自の進化を果たしたのがボルダリング。ロープを使わずに岩に設定された課題を登っていくスポーツであり、クラッシュパッドと言われるマットやチョークバッグ、登る課題が示されたトポというボルダリング用のガイドブックやクライミングシューズが必需品となる。今回はボルダリングが確立した90年代にラガーシャツ、Tシャツなどラフな服装で行うことが一般的だったことに倣い、パタゴニアの前身であり、クライミング黄金時代を築いたシュイナード・エクイップメントのTシャツを取り入れ、当時の空気感を再現している。

Resort Style
デイタイムからディナーまで
選択肢を広げるリゾートスタイル
ヴィンテージのアロハシャツをベースに、レーヨン素材のジャケットにヘドメイナーのショーツというコーディネート。スタンダードなマリンスタイルにも見えるが、ヘドメイナーの特徴的なデザインや90年代のフォルムを再現したフラテッリ・ジャコメッティのレザーシューズ、アクセサリーの遊びによりアクセントの効いた仕上がりとなっている。昼はアロハシャツで海辺を楽しみ、夜はジャケットを羽織り、ディナーへと赴く。リゾートだからといってリラックススタイルだけではなく、メリハリをつけたスタイリングを意識することにより、旅での選択肢をより増やすことができるだろう。

Trekking
軽量化に重きをおいた
最先端のコーディネート
昨今アウトドアスポーツで注目を集める“ウルトラライト”という選択肢。荷物を少なくし、軽量化された装備を身にまとうことで、よりアクティブに自然を楽しむことができる。そんなウルトラライトスタイルの先駆者ともいえる“ムーンライトギア”で取り扱われているZPackのバックパックが目を惹くスタイリング。全体的にペールトーンで統一し、カラーリングからもモダンな要素を表現している。また、マインドフルネスやヒッピーカルチャーとも繋がるトレッキングの精神性を足元のタイダイ柄で表現し、モダンさと思想を融合した包括的なスタイルに仕上げている。

Fly Fishing
ルーツとクラフトを味わう
格調高い紳士のスポーツ
フライフィッシングの歴史は500年以上前のイギリスの貴族文化にまで遡ると言われている。そこから大きく形を変えることなく受け継がれてきたのは、釣りにおけるひとつの完成形だからだろう。三宿に店舗を構える小さなセレクトショップ“シャレー” 内にフライロッドのアトリエを構える“ホソネ”が手掛けるオリジナルのロッドは伝統的な製法を守り、工芸品としての美しさも兼ね備えている。ヴィンテージのパタゴニア製シャツとシムスのウェーダーの組み合わせも、トラディショナルな装いに最新ギアをミックスするフライならではの魅力的なスタイリングだ。

Trail Running
機能とファッションを楽しむ
ランニングスタイル
近年盛り上がりを見せているトレイルランニング。新興ブランドが立ち上がり各地でイベントが行われている。ウエアは洗練され、スポーツを超えてひとつのファッションスタイルとしても確立されつつあるだろう。イギリス発のブランドOMMは紙地図とコンパスだけで行われる同名のレースから派生し、軽量で多湿な気候に合わせたプロダクトを生み出している。過酷な環境を走り抜く機能性はもちろん、デザインにも大変優れており実際のレースから普段着まで着用可能だ。足元に合わせたカーフスリーブも足の疲れを軽減しつつ、スタイリングのアクセントになっている。

Crusing
海上で楽しむ
マリンルックの真骨頂
セーラー服といえば、制服のイメージがあるかもしれないが、元々はイギリス海軍の軍服であり、大きな襟は海上で耳元に立てて聞こえやすいようにするためなど、海上での機能性が詰まった一着。ボーディーによって再解釈されたセーラーシャツは、生地やカラーリングにアレンジが加えられ、元々海に落ちた時に脱ぎやすいよう大きく開かれた胸元は、シャツなどのレイヤードがしやすく、スタイリングの良いアクセントになるだろう。手元に持っているスローバッグは水に溺れた人を助けるための救命ロープ入りのバッグ。優雅なクルージングも万が一に備えることをお忘れなく。

Surfing
クラシックな装いと楽しむ
伝統的なロングボード
様々な形のあるサーフボードの中でも、今回使用してるロングボードは、ショートボードに比べ歴史が長く、浮力が強いため波と一体になり、優雅に滑ることができる。そんなロングボードに合わせたコーデュロイシャツはストーンアイランドのもの。同ブランドのデザイナー、マッシモ・オスティはセーリングを趣味に、海に深い情熱を注いだ人物として知られている。海上がりの濡れた体は冷えるため、コーデュロイなど保温性の高いアイテムを持っておけば、重宝することは間違いないだろう。シャツの中にはウェットベストを着用し、ボードとの擦れから体を守りたい。

Traditional Climbing
守りながら楽しむ
その精神をまとう
現在クライミングの主流は打ち込まれたボルトで安全を確保して登る“スポーツクライミング”だが、1970年代に打ち込まれたピトンによってボロボロになった岩場を見て意義を唱えたのがアメリカのヨセミテ・クライマーたちだった。彼らはピトンの打ち込みをやめ、岩の隙間に引っ掛ける金属の塊「ナッツ」を使い始めた。それが現在のカム (吊り下がっている半月状のギア)につながっている。写真で着ているのはそんなヨセミテのスーベニアTシャツ。昔の人々が大切にしてきた自然を継承できるよう、洋服に取り入れることでその想いを忘れないようにしていきたい。

Packrafting
アクティビティの幅を広げる
パックラフトという選択肢
空気を入れるだけで、カヤックとして使用できるパックラフト。耐久性に不安があるかと思いきや、激流を下って行けるほどの耐久力を誇る。従来のカヤックは大きさも重量も車でないと持ち運べなかったが、パックラフトであればコンパクトに携帯ができ、山でのアクティビティの幅が大きく広がるだろう。そしてスイコックとヴィブラム社のコラボレーションによって誕生した5本指シューズは足指が自由に動くため、裸足のような感覚で地面をつかむことができる。五感の全てを使って大自然を感じることで、より自然の美しさを体感することができるだろう。

Auberge
自然を享受する姿勢と
品の良さを両立
大自然の中に佇む、宿泊施設を併設したレストランであるオーベルジュ。レストランにふさわしい装いが好ましいが、ジャケットスタイルを大自然の中に溶け込ませるのは難しいもの。ナイスネスのジャケットを軸に作られたコーディネートは、ラフなシャツ地のジャケットやブラウンをベースにしたスタイリングなど、ラフでありながら上品さも併せ持ったスタイリングが特徴。足元にはフラテッリジャコメッティのマルモラーダを着用。ソールは北イタリアで登山靴にも使用されていたノルベジェーゼ製法を取り入れることで、革靴の品を持ちつつ登山靴のタフさも併せ持つ独自の風合いを持たせている。

Fishing
軽量でミニマルな
釣りの楽しみ方
黒を基調としたミニマルなスタイリングは、ポケットを多用する従来のフィッシングウエアとは対照的。軽量ギアで支持を集めるジーパックスのバッグを採用し、近年支持を集めるウルトラライトスタイルを釣りでも見事に再現している。日焼け防止のフェイスカバーに加え、ライフジャケットやロッド、リールには信頼のダイワ製品を使用。最新技術を投入したギアは海での快適性を保ちつつ、万が一に備えた安全性にも考慮している。シーバス狙いのアーバンフィッシングに向けて、機能性とファッション性を両立。釣り場で一目置かれるネオアングラなアウトフィットだ。












