A Jacket for Life Linen
人生に寄り添う 天然素材のジャケット
天然素材で作られたアイテムは、長い時間をともにして使い込むほどに自分だけの表情を持った1着になっていく。様々なシーンで愛着を持って着用したいジャケットであれば、シワのつき方はもちろん、キズでさえも愛することができるはずだ。ここではリネン、ウール、コットンと、3つの素材ごとにジャケットを紹介していく。

古代エジプトの時代から衣服や布として愛され、繊維自体に空気の通り道が多いため、夏でも涼しく快適に過ごせるリネン。独特のハリと自然なシワが生む風合いも魅力のひとつだ。シャツ感覚でさらりと羽織れるリネンジャケットは、暑い季節でも品よく装いたいとき、まず手に取りたい1着だ。
NEEDLES

ハウンドトゥース柄を用いた
クラシックとモダンの共存
テーラードジャケットのシルエットは保ちつつ、生地のエッジ仕上げを施さず、あえての切りっぱなしが特徴。ウール素材で多く用いられるハウンドトゥース柄をあえてリネン素材で再現することで、ニードルズらしいクラシックな風合いとモダンな見た目が両立され、ラフでユニークな雰囲気を醸し出している。
Graphpaper

直線的な構築性と
軽やかな抜け感
時代に寄り添う上質で普遍的なワードローブを提案するグラフペーパーが手がけた1着。リネンの素朴さとキュプラのなめらかさを併せ持つバックサテンを使用し、製品洗いで生まれる細かなパッカリングが立体感と奥行きを添える。直線的なオーバーサイズジャケットは、Tシャツやワイドパンツとも好相性で、軽やかな抜け感を演出してくれる。
ANCELLM

繊細なリネンが生み出す
ハリと光沢感
表情の美しさを追い求めて製織された、アンセルムのジャケット。細く繊細なリネンを高密度で織り込むことにより生まれる、硬いハリのある質感は、ほかのリネンジャケットにはない光沢のある表情を見せる。フロント部分を開いて着用しても美しく見えるよう計算されており、様々な着こなし方が楽しめる。
STUDIO NICHOLSON

揺れるドレープが告げる
柔らかな季節のはじまり
ビスコースとリネンを掛け合わせた先染めヘリンボーンが、素朴さとしなやかさを併せ持つ。身体の動きに沿って揺れるドレープが描く柔らかな曲線は、スタイリングに軽やかさを演出してくれる。装飾を削ぎ落としたダブルブレストのオーバーシルエットは構築的でありながら、さらりと羽織るだけで、肩の力が抜けたモダンな空気をまとう。
Paul Smith

さりげない遊び心で表現する
ひねりのあるクラシック
ジャケット発祥の地、英国出身のポール・スミスが大切にする“ひねりのあるクラシック”が息づくブルゾン風ジャケット。広めのストライプはポール・スミスらしい軽快さを生み、爽やかなウールリネンが上品な佇まいを引き立てる。ゆったりかつ、ショート丈なシルエットがひねりの効いた印象を演出し、裾のボタンがさりげない遊び心を効かせる。
Yʼs for men × MASSES

静かな存在感を演出してくれる
深いブラウンとリネンの奥行き
洗いをかけたリネンならではの自然なシワと奥行きが、深みのあるブラウンに豊かな表情を生む。3つボタンの端正な設計に、ふくらみのあるラペルがほどよい柔らかさを添え、落ち着いた品のある佇まいに。寒さがほどけ、日が伸びはじめた春の夕暮れ。そんな時間にさらりと羽織りたくなる1枚だ。
ensou.

白が作り出す
上品で軽やかな装い
白いジャケットは誠実さやフォーマルな印象を与えやすいが、リネンとウールを掛け合わせた素材がほどよい抜けを生み、上品さの中にやわらかな空気を宿す。ひとつひとつ表情の異なるボタンがクラフト感を添え、セットアップで端正にも、ゆったりとしたハーフパンツなどとも合わせて軽やかにも楽しめる。
IM MEN

陶芸からのインスピレーション
アートピースのようなジャケット
陶芸家・加守田章二氏の作品群『曲線彫文』からインスピレーションを受け、土の荒々しさが残る質感を表現。リネンをはじめとした異素材の糸に後から色を加えることで、陶器が持つ複雑な色の濃淡や質感を再現。イッセイ ミヤケらしい従来の製造プロセスの枠を超えた、アート作品のようなジャケットに仕上がっている。
| Photo Taijun Hiramoto | Edit Jo Kasahara Haruka Aoki |












