C.P. COMPANY Jacket
ミリタリーが 革をまとうとき
ファッションアイテムや、カルチャーに関連したプロダクトなど、Silverのエディターが今気になるモノを紹介する連載企画「Editor’s Eye」。

Jacket ¥422400 by C.P. COMPANY (C.P. COMPANY SHIBUYA)
師走に入り寒さが本格化すると、レザーという素材はようやく本領を見せ始める。テック生地の印象が強いシーピーカンパニーが、あえて提案するこのレザージャケットが、僕の中でのレザーの新しい可能性を広げてくれた。磨き込まれたような深い艶と、手にした瞬間に伝わるしなやかな感触は、あたかも長く着込んだかのような風合いがある。その完成度は、ブランドが磨いてきたガーメントダイ技術や軍用ウエアの哲学が息づいている証で、レザーという素材でさえ独自性を貫いている。左胸に配置されているポケットは実用的でありながら、服全体に心地よいリズムを生むデザインとしても活きている。袖を通せば、レザー素材の程よい重みが自然と体に馴染み、微かに軋む革の音が街の空気と混ざり合い、冬のリズムを刻んでくれそうだ。ミリタリーを軸にしながら、シックなムードをも漂わせるこのレザージャケットは、流行に振り回されることなく、確かな存在感を放っている。その揺るぎない風格を、あらためて感じさせてくれる一着だ。
| Photo Taijun Hiramoto | Text Samuel Pattison |












