Not Round, But Santos SANTOS DE CARTIER
時を超えて受け継がれる “丸くない”その精神

カルティエの名作腕時計である“サントス ドゥ カルティエ”。丸形が一般的な腕時計のデザインにおいて、四角いフォルムが特徴だ。新作であるチタニウムモデルの誕生を祝して、カルティエが主催したイベントの様子とともに、そのバックグラウンドストーリーを紹介する。コンセプトは、「Not Round, But Santos」。その“丸くない”という言葉は、フォルムでもあり、着用者の精神そのものにも繋がる。

Cartier (Cartier Customer Service Center)
尖った者たちによる
一夜限りのパーティー
初冬のある日、「Not Round, But Santos」と書かれたインビテーションが個性際立つ“丸くない”人々へ送られた。
そして、迎えたイベント当日。場所は非公開。そこに集う人々は、俳優、ミュージシャン、芸術家、写真家、スタイリストを中心とした表現者たち。それもみな男性だ。これは、今回のイベントの軸であるサントスの始まりが、後述する1人の男性のために生まれたことに由来する。招待者の腕もとには、静かに輝くサントス ウォッチの姿があった。
“丸くない”螺旋階段が特徴的な会場内では、目黒のイノベーティブレストラン“kabi”によるフードやワインが振舞わられ、DJにはロサンゼルスを拠点に活躍し、グラミー賞アーティストでもあるKNXWLEDGE(ノレッジ)と、パリを拠点に数々のクリエイションを手がけるアートディレクター、ラムダン・トゥアミが担当。トランプゲームであるポーカーをする者、ドリンクを片手に友人と語り合う者、みな思い思いの過ごし方で楽しんだ。
会場内に熱が帯びてきた夜8時過ぎ、会場の扉が開くと同時に人々のどよめきが生まれた。現れたのは、盆栽界の変革者として知られる小島鉄平率いるトラッドマンズ・ボンサイのクルー。サントスをイメージしたデザインのオリジナル鉢をベースに、その場で盆栽ショーが繰り広げられたのだ。
今の時代に珍しくなった社交場で、様々な年代のゲストたちはこのイベントで遊び、語らい、感性を刺激し合う。腕もとには1本のサントス。四角い特徴的なフォルムが、ゲストたちの丸くない精神性と共鳴していた。


Santos de Cartier watch ¥1742400 by Cartier (Cartier Customer Service Center)

Cartier (Cartier Customer Service Center)
Santos-Dumont watch ¥1108800 by Cartier
(Cartier Customer Service Center)

Santos de Cartier watch ¥ 1742400 by Cartier (Cartier Customer Service Center)

Santos de Cartier watch ¥ 1742400 by Cartier (Cartier Customer Service Center)



Santos de Cartier watch ¥ 1742400 by Cartier (Cartier Customer Service Center)

(Cartier Customer Service Center)

Santos de Cartier watch ¥ 1742400 by Cartier (Cartier Customer Service Center)

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世界で最初に作られた
実用的腕時計
サントス ドゥ カルティエが世界でもっとも最初に作られた実用的腕時計であるということはご存知だろうか。サントスが生まれたきっかけは1人の飛行家にある。

飛行機の発明者として著名な米国のライト兄弟。だがヨーロッパにおいては、19世紀末から20世紀初頭に活躍したアルベルト・サントス=デュモンという人物が発明し、普及されたものだと考えられている。そんな航空のパイオニアであるアルベルト・サントス=デュモンだが、創意だけに留まらず、社交界ではファッションリーダーとしても有名であった。トレードマークは、高い襟のシャツにブリムを下げたハットという独創的なファッションと空の冒険者であるという彼ならではのスタイルは、当時のパリ中の話題となる。“揺れる飛行機の中でも優雅に食事をしたい”という理由から、自宅でも天井から吊るしたテーブルと椅子で食事をするなど、そのダンディズムたるやほかに類を見ない。
そんなアルベルト・サントス=デュモンの友人であった、カルティエの3代目当主、ルイ・カルティエ。2人の食事中の会話の中で、「操縦中に時間を確認できるものがあれば……」といった気持ちをルイ・カルティエに漏らす。当時は、携帯して時間を確認する道具として、懐中時計が一般的であった時代。操縦をしているときに、ポケットから懐中時計を探り、取り出すのは煩わしいだろう。そんな空飛ぶジェントルマン、アルベルト・サントス=デュモンのために、ルイ・カルティエはとっておきの腕時計を開発しプレゼントした。1904年のことだ。
当時におけるモダンであったスクエアの構築的なフォルム。飛行機の工業的なディテールから採用されたビスのモチーフがあしらわれた特徴的なデザイン。市販化されたのは1911年のことだが、今に至るまでほぼ大きく形状を変えず受け継がれているのには、サントスが腕時計においてオリジナルであるからこその完成されたデザインの証である。それは、新しく誕生したチタニウムモデルにおいても同様。これまでは、ステンレススティールが素材の中心ラインナップにあったが、軽量で頑丈な特徴を持つチタニウムによるマットな質感は、工業的ともいえるスクエアのフォルムとよく馴染む。
大人になっても“丸くない”、まるでアルベルト・サントス=デュモンのように挑戦をし続ける者たちによって、この腕時計は愛され続けている。
Cartier Customer Service Center 0120-1847-00
Web Link
Special Photobook

イベントの様子をさらに豊富な写真と、野村訓市が書き下ろした文章とともに1冊にまとめたPhotobook [Not Round, But Santos Silver Special Photobook] を蔦屋書店にて期間限定で特別配布致します。
数には限りがございます。
蔦屋書店
※ Silver no30 購入特典
※ 各書店によって期間が異なります。
代官山 蔦屋書店 2025年12月19日(金)-2026年1月2日(金)
東京都渋谷区猿楽町17-5 代官山T-SITE 2号館1階
六本木 蔦屋書店 2025年12月19日(金)-2026年1月12日(月)
東京都港区六本木6丁目11-1 六本木ヒルズ 六本木 けやき坂通り
梅田 蔦屋書店 2025年12月23日(火)-2026年1月6日(火)
大阪府大阪市北区梅田3丁目1-3 ルクア イーレ 9F
銀座 蔦屋書店 2025年12月26日(金)-2026年1月11日(日)
東京都中央区銀座6丁目10-1 SIX 6階











