Editor’s Eye Dior Blouson
デザインとメゾン 両方のヘリテージを表現
ファッションアイテムや、カルチャーに関連したプロダクトなど、Silverのエディターが今気になるモノを紹介する連載企画「Editor’s Eye」。
ヘリテージとモダニティなど、調和する二面性を描いたディオールの2023年スプリングメンズコレクションの中で一際目を惹くウエアがこれだった。古着然としたワークウエア調のデザイン、エレガントなアイテムが多いディオールの中でもこのブルゾンは、自分好みの渋い1着。そんな、ワークなデザインに部分的に上質なスウェードを使用したことで、ディオールらしい品の良さが表現され、現メンズクリエイティブディレクターのキム・ジョーンズらしいミクスチャーを楽しむことができる。胸元には、社名にも使われてる“Christian Dior Couture”のロゴが配されているが、これは元々、モンテーニュ通り30番にあったディオールの最初のお店の看板に書かれていたロゴを使用したというメゾンのヘリテージを感じるディテールとなっている。普段からワーク系のウエアは好きでよく着るが、TPOを選ぶことは事実。このブルゾンであれば、大概の場所はいつものスタイルを貫けそうだ。
Photo Taijun Hiramoto | Text Takayasu Yamada |