Editor’s Eye Supreme Supreme® / Kojima Shoten Lamp
世界中に向けて発信される 日本の伝統的なプロダクト
ファッションアイテムや、カルチャーに関連したプロダクトなど、Silverのエディターが今気になるモノを紹介する連載企画「Editor’s Eye」。
世界中に向けて発信される
日本の伝統的なプロダクト
日本の伝統的なプロダクト
今期のシュプリームのコレクションの中で、随所に和を感じさせるアイテムがラインナップされているのが気になった。具体的にはブランドのロゴがあしらわれた急須と湯呑みのティーセットや、日本の伝統紋様である豆絞りが施された手ぬぐい。中でも象徴的であったのが、この提灯型のテーブルライトだ。竹割の骨組みに和紙を貼った火袋とスチールのフレームというモダンかつシンプルな構成で、電気をつけると情緒ある優しい光が室内を照らし出す。協業先の小嶋商店は、江戸寛政時代創業の歴史ある京都の提灯専門店で、全ての工程を一貫して手作業で行う伝統製法を今へと繋いでいる老舗であった。日本の失われるべきではないトラディショナルな工芸をピックアップしてくれたブランドの着眼点に嬉しさを感じることに加えて、こうした世界的知名度のあるビッグブランドのプロダクトとして、日本の文化が世界の店舗で売られ、広まっていくことを考えると日本人として誇りに思う。
Photo Taijun Hiramoto | Text Shohei Kawamura |