LAPIMA Eyewear
ブラジル・モダニズム建築のような 有機的なデザインのアイウエア
ファッションアイテムや、カルチャーに関連したプロダクトなど、Silverのエディターが今気になるモノを紹介する連載企画「Editor’s Eye」。
温かい気候の場所にいくと、エネルギーや有機性に溢れたものに惹かれるのはなぜだろうか。今回の沖縄取材を経て開放的な気分が高まっていた矢先に出会ったのが、ダイナミックなフォルムや緩やかな曲線美が特徴的な「ラピマ」のアイウエア。ブラジル発のブランドで、ボストンやラウンドなどアイウエアのベーシックといわれる型には収まらない自由なデザインに目を奪われた。ブラジルの豊かな自然や活気ある街での日々を送る中で生まれたデザインだと想像するが、自分はなによりもブラジル・モダニズム建築を連想した。有機的で大胆な曲線とモダニズムの幾何学調を融合させた オスカー・ニーマイヤーや、繊細さと力強さを兼ね備えたチャーミングな建築を数多く残したリナ・ボ・バルディなど、ブラジルの名建築家が生命を吹き込んだ名建築の影響が、ラピマの立体的なフォルムのバックストーリーにあると感じられたのだ。一見重そうだがかけてみると軽く、フレームの厚さも気にならない。暑い気候でもストレスにならず重宝できそうだ。
Photo Taijun Hiramoto | Text Yutaro Okamoto |