PERIOD CORRECT

1枚のTシャツからスタートした 名車のストーリーを体感できる店

美しい名車と文化を
モダンなウエアで表現

モータースポーツカルチャーとタイムレスなデザインをテーマにしたアパレルやアクセサリーを扱うショップ、ピリオドコレクト。店内には数多のレースで優勝を飾ったポルシェ 962(1988年製)やラリー・ド・プランタンでクラス優勝したアルピーヌ A110(1971年製)、小排気量の軽量 レーシングカー フィアット・アバルト850TC(1963年製)などが並び、ストーリーの詰まった名車をいかにこの店が大切にしているかが伝わってくる。モータースポーツの 遺産を現代的なデザインで解釈し、オリジ ナルアイテムに落とし込んでいることがピリオドコレクトの魅力なのだ。オープン当初は少量のTシャツを作って友人に配っていたが、今ではニットやフリース、バッグ、アクセサリーなど幅広いオリジナルアイテムを展開している。Tシャツにはアーティストのアンディー・ウォーホールやアレキサンダー・カルダーが愛車と共に写っている写真をプリントしたり、ヴァンズとコラボレーションしてランボルギーニにインスパイアされたスニーカーを出すなど洒落の効いたものづくりも面白い。そもそもピリオドコレクトがスタートしたきっかけは、「ストリートやスケートボードをライフスタイルとしたアパレルブランドは多くあるが、自分たちが好きなモータースポーツカルチャーをルーツにしたものはほぼないから新しく作ろう」、というロサンゼルスらしいDIY精神が軸にある。現代の基準ではもう作ることができないヴィンテージカーのデザイン美や、語り継がれるレースでのエピソードなど、豊かなストーリーにピリオドコレクトは惹かれ、その魅力をさらに世に伝えようとしているのだ。その姿勢は「スピードの未来とモダンデザインを用いて、時と共に失われた文化を再定義する」を意味している“ピリオドコレクト”という名前にも込められている。お店の内装はピリオドコレクトが重要な要素としているミッドセンチュリー建築 の影響が感じられ、モルタルベースで直線的でシンプル、かつ大きなガラスサッシの扉が印象的だ。貴重な車と洗練された空間、そしてオリジナルのアイテムが調和しているピリオドコレクトのお店に足を運び、名車のストーリーを体感してみてほしい。

写真はアンディ・ウォーホールがミドシップスポーツモデルBMW M1に乗っている姿。彼は当時最新鋭だったこの車体をキャンバスに、自ら筆を握り約6kgの塗料をわずか28分でペイントを施すというパフォーマンスも行ったという。こんなストーリーを落とし込んだウエアもピリオドコレクトの魅力でもある。

ロゴ入りのキャップやミントグリーンのツールボックスはオリジナルアイテム。モダンなデザインとカラーリングが気持ちがいい。その間にはミッドセンチュリー期の建築家の作品集が並ぶ。

店内に並ぶアルピーヌA110(1971年製)とフィアット・アバルト 850TC(1963 年製)。どちらも丁寧に扱われていることが伝わる輝きを放っている。奥の壁にかかるのはレースシーンをプリントしたオリジナルラグ。

at Playa Vista

PERIOD CORRECT
12746 W. Jefferson Blvd, Playa Vista, CA

@periodcorrect

Photo Ryuta HironagaCoordinate Daiki FukuokaEdit & Text Yutaro Okamoto

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