HERMÈS Tableware

ファッションアイテムや、カルチャーに関連したプロダクトなど、Silverのエディターが今気になるモノを紹介する連載企画「Editor’s Eye」。

人それぞれに似合う服の組み合わせがあるように、料理にも相性のいい食器はある。いい食器を使えば、素朴な食べ物でもご馳走に感じられるのだから、デザインとクオリティというものは本当に大事だ。そして、食事はかけがえのない家族との団欒の時間でもあるからこそ楽しく過ごしたい。そんな、“美味しく、楽しく”を叶えてくれる食器のひとつがエルメスのテーブルウエアだと思う。様々なアーティストによるイラストが描かれたお皿たちはまるでアートピースのよう。その中でも、美しい額縁のようなデザインのシリーズが今年の新作“エルメス・アン・コントルポワン”である。描いたのは、北アイルランド出身のアーティスト、ナイジェル・ピーク。水彩で手描きしたという、幾何学模様は、まるで音楽の旋律のように柔らかで楽しい印象。大きなタルトプラッターから醤油皿まで33点もの展開があるのも揃える楽しみになっている。1人でも、大切な人とでも、食事の時間を特別なひと時に昇華してくれるお皿は人生さえも彩ってくれるのだ。