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Interview with
Kaytranada Producer / DJ
Interview about Life in Work

世界のクリエイターたちの
新しいワークスタイル

時代が変われば、それに伴って働き方が変わるのは世の常。オンラインが普及したことによって在宅勤務が可能になり、パソコンの画面で打ち合わせをするなんて一昔前であれば考えられなかったことだ。社会が少しずつ柔軟になることで、どんな場所で、どんな服で、どんな時間に、どのように働くかを考える必要も増してきた。クリエイティブに自分らしく働くためには、どういうワークスタイルにするべきか。ここでは、ファッションや音楽のシーンで活躍する世界中のクリエイターたちのワークスタイルに迫る。彼らのワークスタイルから新しい時代のヒントを感じ取って欲しい。

Interview with
Kaytranada Producer / DJ
Interview about Life in Work

世界のクリエイターたちの
新しいワークスタイル

時代が変われば、それに伴って働き方が変わるのは世の常。オンラインが普及したことによって在宅勤務が可能になり、パソコンの画面で打ち合わせをするなんて一昔前であれば考えられなかったことだ。社会が少しずつ柔軟になることで、どんな場所で、どんな服で、どんな時間に、どのように働くかを考える必要も増してきた。クリエイティブに自分らしく働くためには、どういうワークスタイルにするべきか。ここでは、ファッションや音楽のシーンで活躍する世界中のクリエイターたちのワークスタイルに迫る。彼らのワークスタイルから新しい時代のヒントを感じ取って欲しい。



 

僕は“スタジオ”というより、
“ワークスペース”を持っている

ケイトラナダが実際に作業しているというスペースはシンプルで必要最低限の機材しかない。それは“入りきらないほどの機材にあふれた大きなスタジオ”という音楽業界のスタープロデューサーの仕事場のイメージを大きく覆すものだ。「“スタジオ”は思うように設定されていないんだよね。僕がやりたい作業をするには不自由を感じることが多くて。僕は“スタジオ”というより、“ワークスペース”を持っている。場合によっては何週間もそこで作業することもあるし、時には映画を見ながらマシンでビートを作ることもある。それだけでいいんだ。自分の家やホームと感じる場所でパソコンとコントローラーさえあればどこに置いても作業ができる。インスピレーションが湧いた時、すぐ作業できるしね」。機材に関しても同様。レベルの高いプロデューサーになる程、機材やプログラムも複雑になりそうだが、ケイトラナダは今まで使ってきた慣れ親しんだ機材を使い続けている。自在に操れる使い込まれたこだわりの道具から、世界を熱狂させる彼だけの音楽は生み出されている。
 
住んでいる場所、ワークスペース、機材が音楽を始めた頃からそれ程変わらなくても、彼の音は常に進化し続けている。J・ディラとマッド・リブがケイトラナダにとって最も影響を与えたアーティストであることは今も変わらないが、年を重ねることで様々な違うジャンルから刺激を受けているという。「今はブラジリアンのロック、フォーク、ソウルが好きなんだよね。マルコス・ヴァリやホセ・マウロ、ガル・コスタなど好きなアーティストはいっぱいいるよ。ミックスで見つけたものがほとんどなんだけどね。ブラジルやアメリカのDJが作ったブラジリアンのミックスからトラックリストを見つけて、好きな曲を選んでいる。どれもこれも最高だよ」。何時間もネットを探って好きなアーティストを見つけ、何時間もかけて聴いて吸収しているという。ヒップホップやディスコ、ソウルを取り込んできた彼だが、これからはジャズを勉強して音楽に反映していきたいという。「僕は聴いているものすべてを吸収して、それをケイトラナダの音楽に変換しているだけなんだ。例えば『Gray Area』はドン・ブラックマンの曲にインスパイアされたドラムが聴こえてくるように僕が変換すると全く違うサウンドになるんだよね。パトリース・ラッシェンのようなジャズをやっていた人たちがジャンルを超えて全く新しいものを生み出していくことに興味があるんだ。僕はある意味でそれをやっているような気がする。彼らに何が影響を与えたのかを勉強して、その影響を自分にも与えようとしているんだ」。過去を勉強し、自身の音を自然と進化させているケイトラナダ。何年も彼の音楽を聴いているが、今だに新鮮に感じられるのは、彼の音楽制作へのシンプルなアプローチと自身の音の進化に込める熱心なスタンスが理由かもしれない。自分が一番自分らしくいられる環境で、思うがままに音楽を作る。彼のワークスタイルは、最高にナチュラルで最高にクールだ。

最も自分らしくいられるというモントリオールでの自宅での1カット。美しい陽光が注ぐリビングルームには、好みのアートや本がずらり。インスピレーションが湧けばすぐ作業できるように、部屋の中は常にクリーンに保たれている。

自宅近くのプールも彼にとってリラックスできる場所の一つ。最新アルバム『BUBBA』のジャケットアートで使用したコンタクトレンズを着用して撮影に応じてくれた。こんな撮影ができるのも、自分を解放できる場所だからこそ。

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