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Interview with
Kaytranada Producer / DJ
Interview about Life in Work

世界のクリエイターたちの
新しいワークスタイル

時代が変われば、それに伴って働き方が変わるのは世の常。オンラインが普及したことによって在宅勤務が可能になり、パソコンの画面で打ち合わせをするなんて一昔前であれば考えられなかったことだ。社会が少しずつ柔軟になることで、どんな場所で、どんな服で、どんな時間に、どのように働くかを考える必要も増してきた。クリエイティブに自分らしく働くためには、どういうワークスタイルにするべきか。ここでは、ファッションや音楽のシーンで活躍する世界中のクリエイターたちのワークスタイルに迫る。彼らのワークスタイルから新しい時代のヒントを感じ取って欲しい。

Interview with
Kaytranada Producer / DJ
Interview about Life in Work

世界のクリエイターたちの
新しいワークスタイル

時代が変われば、それに伴って働き方が変わるのは世の常。オンラインが普及したことによって在宅勤務が可能になり、パソコンの画面で打ち合わせをするなんて一昔前であれば考えられなかったことだ。社会が少しずつ柔軟になることで、どんな場所で、どんな服で、どんな時間に、どのように働くかを考える必要も増してきた。クリエイティブに自分らしく働くためには、どういうワークスタイルにするべきか。ここでは、ファッションや音楽のシーンで活躍する世界中のクリエイターたちのワークスタイルに迫る。彼らのワークスタイルから新しい時代のヒントを感じ取って欲しい。


慣れ親しんだ地元と機材と家族が自分らしいクリエイティブの源
ケイトラナダ

マドンナのツアーで前座としてプレイしたことがあり、リック・ルーベンともパートナーシップを組み、アンダーソン・パークやケンドリック・ラマーらとも音楽制作を行う。ケイトラナダのバイオグラフィーはスターミュージシャンの名前にあふれている。そんな彼の拠点は今も地元のモントリオール。自分のルーツを忘れず、アプローチも変えず。どんなに名前が売れても、慣れ親しんだ場所から自身の音を進化させ、世界中へ響く音楽を生み出し続ける彼のワークスタイルに迫っていこう。
 

100%の素直な自分は
モントリオールでしか出せない

ハイチで生まれた後、カナダのモントリオールに引っ越し、14歳からDJを始めた彼は、様々なクラシックソングをサンプリングし、自身のリミックスを作ってサウンドクラウドに投稿。ネットを通し、知られる存在となった。中でも大ヒットしたのがジャネットジャクソンの「If Remix」。その楽曲は世界中に彼の名を広め、有名なXL Recordingsと契約を結ぶきっかけとなった。レコード会社と契約することは多くのミュージシャンの夢。それを達成するとロサンゼルスに引っ越し、ゴージャスなスタジオで制作をするというステップを踏んでいくのが通常なのだが、その夢はケイトラナダのものではなかった。XL Recordingsと契約した後、長年住んでいた実家から新しいアパートに引っ越したものの、彼はそのままモントリオールに留まったのだ。「自分が育った場所だし、100%自分のままでいられる。みんながアルバムで聴いている僕の素直な部分はモントリオールでしか出せない。それはほかのアーティストと一緒にスタジオで仕事をしていたら、絶対に出てこないと思うんだ」。数え切れないほど歩いたストリートの風景、スーパーの店員、街の建築。子供の頃から住んでいるモントリオールは彼の心であり、軸である。彼の仕事である音楽制作において、モントリオールという場所は欠かすことはできない。
 
モントリオールで活動を続ける彼だが、そのスタンスはほかのアーティストとコラボレーションをする時も変わらない。ほかのアーティストと作曲する時もほとんどは自分の部屋でビートを作り、メールで送っているという。「同じ空間で一緒にものを生み出すことの素晴らしさももちろん理解しているよ。ファレルやティンバランドは、アーティストと一緒にスタジオに入って、一緒に作業をすることを大切にしているし、そんな彼らを尊敬している。でも一人で作業する時は、誰も僕をジャッジしないから、僕の本当の自分が出せるんだ。最初の頃は人前でプレイするのが苦手だったから一人でやるようになって、そのスタイルに慣れてしまっただけなんだけどね。1人で自宅でプロデュースすることで、一番心地よくていいものが作れるんだ」。自分のスペースで一人で自由に制作し、自分ならではの音を作り上げる。それがケイトラナダの音の魔法の源なのだ。

 
また、家族の存在も彼が地元を離れない理由の一つ。モントリオールに引っ越してきた当時、あまり裕福でなかった彼の家族だが、苦しい時期を共に経験したその絆は何よりも強い。「今も毎週日曜日にみんなで集まってるんだ。何があってもお互いを愛し合っている。僕の最大のサポーターだよ」。そもそもケイトラナダに初めて音楽制作ソフトウェアの“フルーティーループス”を教えたのが弟のルー・フェルプスだという。家族の存在がなければ、彼の音楽のキャリアもなかった。信頼できるファミリーに支えられ、素の自分をさらけ出せる環境だからこそ、彼は安心して音楽制作に打ち込めるのである。

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