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Interview about Style is Message N 3 with Thundercat (Stephen Lee Bruner, born October 19, 1984), better known by his stage name Thundercat, is an American multi-genre bass guitarist, record producer, singer and songwriter from Los Angeles,California.

Interview about Style is Message N 3 with Thundercat (Stephen Lee Bruner, born October 19, 1984), better known by his stage name Thundercat, is an American multi-genre bass guitarist, record producer, singer and songwriter from Los Angeles,California.

 

表現することを恐れるな。もっと変になれ

「俺のこだわり? ……靴下かな」。昨今のブラックミュージックシーンを隆盛させた立役者の1人としても名が挙がるサンダーキャット。超絶技巧とも言えるベーステクニック、美声、唯一無二な本人のキャラクター性などがファンのみならず、アーティストたちからも支持される人物だ。

 

いつも奇抜な服や時にはマスクなどに身を包む彼に、自分らしいアイテムは何か聞いたところ、返ってきた答えは意外にも靴下だった。「よくサンダルを履くからっていうこともあるんだけど、たった1ペアに1500ドルも払うこともあるよ。逆に言うと、それほど真剣に靴下を作っている人がいる。世界ってクレイジーだよな」。本人はそう話したが、靴下以外にもピンクのドレッドヘアや色や柄の際立つコーディネート、たくさんのゴールドジュエリー、なによりも毎回ツッコミどころのあるジャケや活動にも、彼ならではのスタイルがあるのではないか。

 

サンダー・キャットにとってスタイルとはなにか。「俺が初めてスタイルを感じたのは両親からだった。父はずっと髪をブロンドに染めていて、とてもクレイジーな髪型をしていたんだ。家族で教会に行く時には、周りから少し見下すような目で見られたものさ。でも彼はミュージシャンだったから、自分を表現するためにそのスタイルを貫いていたんだ。母親もそうで、今もパープルカラーの髪をしているよ」。

 

音楽一家に生まれたサンダーキャット。彼が個性的なファッションスタイルに身を包み活動している背景には、家族からの影響が強い。「自分自身を表現することを恐れてはいけないんだ。俺は子どもの頃から感じるがままに着たいものを着ていたね。誰しもがスタイルを持っていると思うんだけど、努力してそれを伸ばさなければいけない。その為には、自分自身は何者かを見出すことが重要さ」。

 

サンダーキャットは、自らの表現方法として、奇抜な格好に身を包む。ファッション面でスタイルを持っていなくても、素晴らしい音楽を生み出すアーティストはいる。しかし、「常に挑戦的でありたいんだ」と語るサンダーキャットは、ファッションと音楽、両方のスタイルがリンクすることの重要性を知り、実践している。「もっと変になれってメッセージをみんなに届けて欲しい。人の目を気にしたり、ジョークを言うことを恐れる人が世の中には多い。そんな世の中に『こんなものはどうだ?』って問いかけるように挑戦しても良いんだ。人にどう思われるかを気にすることは、どこの世界や業界にいてもある。でもスタイルは個人のモノで、人それぞれなんだから、独立して自分を表現することに価値があるんだ」。

 

独立したスタイルを突き通すことに関して、サンダーキャットは日本からも影響を受けていると話す。確かに、彼の音楽やジャケットなどには日本の文化(特にゲーム)から影響を受けたと思われるものが多い。「コスプレを見ることが好きなんだ。オタクカルチャーだと見なす人もいるかもしれないけど、ここ10年間でそれもまたスタイルだと理解されるようになってきているよね。良いコスプレをする為には、シリアスにならなければいけないし、クリエイティブも必要だ。日本人はそういうことが自然とできている。例えば、スーツにスニーカーというスタイル。アメリカでは、周りから変な目で見られるかもしれない。でも日本人は、なぜこの状況においてそのスニーカーを履いたか?ってまず考えられる感覚を自然と持っているんだ。俺が日本を好きなのは、スタイルを持つことの重要さが文化的に根付いているからなのさ」。

 

サンダーキャット 

音楽一家に生まれ、幼少期からベースを始める。16歳の頃に兄とともにスイサイダル・テンデンシーズに加入。現在ではフライング・ロータス率いるレコードレーベル“Brainfeeder”に参加し、ブラックミュージシーンを牽引。

 

 

Photo Yuto Kudo
Interview and Text Takayasu Yamada

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