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UNDERCOVER × OFF-WHITE™ COLLABORATION
Jun Takahashi (UNDERCOVER) × Virgil Abloh (OFF-WHITE™)

UNDERCOVER × OFF-WHITE™ COLLABORATION
Jun Takahashi (UNDERCOVER) × Virgil Abloh (OFF-WHITE™)

話題のコラボレーションの裏側

2019年の秋冬シーズン、最も話題と驚きを与えたプロジェクトはUNDERCOVER(アンダーカバー)とOFF-WHITE(オフホワイト)によるコラボレーションだったのは間違いないだろう。9月12日に突如発表され、両ブランドのクールなイメージを裏切るようなコミカルなキャンペーンビジュアルとムービーは大きな衝撃を与えた。コラボレーションに至るまでの経緯や制作の過程を高橋盾とヴァージル・アブローが話すのはここが初めてになる。
時代を超えて語り継がれるべきこのプロジェクトができるまでのストーリーを両者のコメントを交えながらSilverに残します。
 
 

アンダーカバーはアメリカに
影響を与え続けてきた

今や世界中の人たちが一挙手一投足に注目を注ぐ存在となったヴァージル・アブロー。彼が若かりし青春時代からアンダーカバー、高橋盾のファンだったことからこのストーリーは始まる。「アメリカでもJUNは長い間リスペクトされてきました。特にファッションデザインにおいてここ10年間JUNとアンダーカバーはアメリカに影響を与え続けてきたんだ。僕は昔からJUNのファンで昔から彼の作品を知っていたし、15年以上もの間、日本を訪れては彼のキャリアを追い続けていました。」とヴァージル。彼はブランドを始める前から高橋盾とアンダーカバーのファンだった。ストリートカルチャーに強く影響を受ける彼のクリエーションには、世界中を巻き込んだ90年代以降の東京のストリートが大きな影響を与えていることがわかる。また彼はこう話す。「僕にとってJUNはファッション界のモダンな職人なんだ。彼のキャリアは終わりを知らない。彼は常にストリートカルチャーに深く入り込んだデザイナーで、ストリートカルチャーが今のようなトレンドになるずっと前からその価値を理解して大切にしてきた。彼は僕にとって今日のファッションの先祖のような存在なんだ」。
 
 

彼らが初めて直接会ったのは4年ほど前に遡る。ヴァージルは「共通の友達がいたのがキッカケで僕がナイトクラブでDJをしている時に初めて話したのを覚えているよ」と話す。その後改めてアンダーカバーの東京での展示会で話した時の印象を高橋はこう話す。「とても穏やかで礼儀正しく優しい人柄の印象でした。初めて会う前から面白い若いデザイナーがいるという噂を聞いていて興味を持ちました。」その後ヴァージルは何度も高橋の元を訪れ徐々に親交を深めていく。そして今回のコラボレーションの前夜祭とも言えるパーティーが2019年1月のパリファッションウィークの終盤に行われた。これがヴァージルと高橋が世間に対して初めて共同で行ったプロジェクトとなった。その間にもコラボレーションの計画は水面下で進められていた。


 
 
「僕たちが今年1月のパリで共同で行った『SOUNDDESIGN』というクラブナイトはとても新鮮だった。JUNも僕も両方がクラブカルチャーに携わっている。だから世界中の僕たちの友人をキュレーションしたその夜はすごく衝撃が走った。パリのショーが終わりを迎える頃にThom Yorke (トム・ヨーク)、 James Lavelle (ジェームス・ラヴェル)、 Gilles Peterson (ジャイルス・ピーターソ ン)、Zomby (ソンビー)、Fraser Cooke (フ レイザー・クック)、Benji B (ベンジ・ブ)そして、JUNと僕、全員がConcreteというクラブでDJをしたんだ。それは全員が音楽に対して向かっていて、僕たちは好きな音楽だけを自由にプレイし響かせたんだ。」とヴァージル。「ヴァージルと友人たちとパーティーをやることでファッションウィークを盛り上げようと思いました。」と高橋が話す通りそのパーティーはおそらく現在メンズファッションシーンに関わる世界中のキーマンやヘッズたちが全員集合した夜となった。ヴァージルのコメントにもあるようにトム・ヨークやジェームス・ラベルにジャイルス・ピーターソン、それは世界の音楽フェスのような豪華なラインナップで、しかもそのDJたちの音楽は90年代から現代までリアルなストリートシーンに根ざしてきた本物の音楽たちだ。

L to R
シークレットゲストで登場したトム・ヨーク。ロンドンの伝説的DJ、クラブジャズを確立させたジャイルス・ピーターソン。MO’WAXのジェームス・ラヴェル。ナイキのフレイザー・クック、ヴァージル。ヘロン・プレストン。ヴァージル、フレイザー、ベンジ・ブ、高橋盾

 

好きな音楽だけを自由にプレイし
響かせたんだ – Virgil –
まだファッションを知らない人たちに
伝えることが必要なんだ

そのパーティーが行われた後、9月に発表されたのがこのコラボレーションである。ヴァージルはこう話す。「いつかアンダーカバーとJUNとコラボレーションしてみたいと思っていた。以前東京に滞在していた期間にオペラシティアートギャラリーで彼の過去25年間を振り返った回顧展を見たんだけど、僕にとって彼の歴史を見れたことはすごく刺激的だったし、思うことがあった。僕は90年代以降JUNが東京で何をしてきたかという歴史と、今アメリカで起こっていることとの関係性を描くことからインスピレーションを得ていた。デザイナーという立場を通じて僕たちがどのように現代のファッションを作り上げているのかをまだファッションを知らない人たちに伝えることが必要なんだ、と。」ヴァージルは出会ってから何度も高橋の元を訪れ、さらにこのコラボーレーションを実現させるために幾度となくお願いに行ったと言う。その想いを受けて高橋は「僕やNIGO®が90年代にやってきたことへの彼からの敬意を感じました。そして彼の真摯な姿勢とオープンで優しい人柄に惹かれて一緒にやってみようと思いました」と話す。

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