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THE NORTH FACE × HYKE Ryo Takanashi 08
Hideaki Yoshihara 09
Interview about “Creation of Collaboration”

THE NORTH FACE × HYKE Ryo Takanashi 08
Hideaki Yoshihara 09
Interview about “Creation of Collaboration”

Left GTX PRO Ski Jacket ラストシーズンである2019秋冬シーズンに発売した、ゴアテックスの素材を使用したマウンテンパーカ。 Right Tec Boa Coat 通常、ザ・ノース・フェイスでは使用することのない、起毛度の高いボアフリースを使用したコート。

 
 
―4シーズンの継続やメンズアイテムなど展開方法で意識したことは?
 
吉原 コラボレーションをスタートする時点で、全4シーズン、前2シーズンはウィメンズのみ、後ろの2シーズンはメンズとウィメンズで展開することを決めていました。ハイクではメンズウエアは作っていませんが、元々、ザ・ノース・フェイスには両方があるので、コラボレーションとしてもウィメンズだけよりウィメンズとメンズを展開することの方がより自然だと感じていました。
 
髙梨 シンプルにハイクのメンズが見たいという気持ちがあったのも事実です。先ほど吉原さんが話していたように、個人的な気持ちがクリエイティブに現れるものだと僕も思うので、メンズを作りたいと依頼しました。ほかに新鮮なものでは、ザ・ノース・フェイスにおける象徴的なテントのジオドーム4をコラボレーションで発売することも初めてのケースでした。
 
吉原 ECWT(Extreme Cold Weather Tent)という米軍が使用していた耐風性の高いドーム型のテントがあるのですが、それを僕がコレクションとして所有していて。それがきっかけでザ・ノース・フェイスのジオドーム4でもコラボレーション出来ればと思い依頼したんです。当初、販売は難しいのでディスプレイ用として2018秋冬シーズンに試作品を作ったのですが、関係者からの評判が高く、なんとか製品化できないかと話し合いを続け、2019春夏シーズン、特別に展開することになりました。それと4シーズン目に出した写真集ですね。実は今回のコラボレーションのきっかけとなった人物に、写真家の水谷太郎さんの存在があるんです。水谷さんはハイクの写真やザ・ノース・フェイスの写真を撮り続けている人で本コラボレーションのビジュアル制作に携わっている。そんな繋がりもあり、2019秋冬ラストシーズンのビジュアル制作で訪れたオレゴンロケで移動中に車窓から撮影した作品群を写真集にまとめたものです。聞いた話だと、現地に着いて少ししてから雪が降り始めたようで、街から郊外に向かうにつれ、積雪で徐々に景色が変化していく様が作品に現れています。水谷さんが捉える記録しなければ消えてしまう刹那的な風景。ザ・ノース・フェイスに今まで存在しない新しい切り口の“自然の風景”を表現した作品です。
ザ・ノース・フェイスとハイクを理念を反映させつつ、風景だけで表現した作品はコラボレーションのプロモーションとしての器に収まるものではなく、かといって埋もらせてしまうのも惜しく、サイドストーリーとして写真集と写真展で形にすることができました。
 

ファッションシーンを
テクノロジーで牽引する

 
―昨今、ファッションブランドとアウトドアやスポーツブランドによるコラボレーションが多い理由は何だと思いますか?
 
吉原 ファッションブランド側が求めるものとして、顧客のライフスタイルの多様化に合わせて、ブランドイメージの軸をブレさせることなく、カジュアルやスポーツなどの要素を取り入れる為にベストな選択肢なのだと思います。また、独自に製作するより専門的な知識や技術で形にした方が圧倒的に強いプロダクトになると思います。一方、アウトドアやスポーツブランドが求めるものは、今までにない新たな支持層を広げることが目的のように思います。ハイクとしては愛着、愛情のあるパートナーとお互いの強い部分をリンクさせて、新しく魅力的なデザインを生み出していきたいという考えがあります。
 
髙梨 ファッションとアウトドア(スポーツ)の垣根がなくなってきたという背景が大きいと解釈しています。当然、大きな意味でファッションマーケットのトレンド要素として活性化したという背景も否定しませんが、大きな潮流として健康やオリンピックといったフィットネスマインドの活性が世界的な規模で拡大していることも背景に挙げられると思います。
 
―ファッションにおけるサスティナブルについて考えを聞かせてください。
 
吉原 最近は、流行りみたいになってきているので、何を大事にするべきか迷いますよね。ストローをプラスチックから紙にすることで、今度は木が伐採されるのでは無いか。再生紙を使うとしても作るのにもエネルギーが必要なはずです。そのエネルギーやコストはどこからくるのか、自分の勉強不足なのですが本当のところがよく見えない。現時点で実践していることは廃棄を少なくしたり、無駄なものを減らしていくことです。
 
髙梨 今、多くのザ・ノース・フェイスの商品が環境配慮素材になりつつあるのですが、近い将来100%を目指したいと考えており、それに向けて動いています。そのほか、人工タンパク質素材“ブリュード・プロテイン”を原料にした繊維(織物)を使用した服の製作などが現在進行形の環境を意識したプロジェクトです。また先々、未来のある子どもたちに向けてのプロジェクトがいくつか進んでいますが、今後はより環境保全を目的とした活動も視野に入れて検討中です。
 
吉原 ザ・ノース・フェイスは創始者(故ダグラス・トンプキンズ)も会社全体として環境問題に取り組んでいましたよね。現在のザ・ノース・フェイスも企業としてリーダーシップをとって世の中に対して意識改革や新技術で環境問題を改善していく道を示しているように思います。またいつか仕事をご一緒する機会があれば良いなと思います。本当に楽しい時間でした。

両ブランドと繋がりの深い写真家、水谷太郎が今回のコラボレーションの撮影で訪れた冬のオレゴンの風景をまとめた写真集『Lethe』。街から郊外、山へと移動し、景色の移り変わりを車内から切り取っている。

 
 

GOLDWIN CUSTOMER CENTER 0120-307-560

 
 
 

Photo Reiko Toyama Edit Takayasu Yamada

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