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The Future of Fashion

The Future of Fashion

テックウェア界をリードする
最先端が詰まったブランド
ACRONYM

Nylon Stretch BDU Short Pant 3L Gore-Tex Pro Field Cover
タフでありながらも軽量化が実現されたゴアテックス®︎プロ シェルを用いることで、ノンストレスな被り心地を実現している。防風、透湿性は言うまでもなく完全防水素材のため、雨風 には傘要らずで過ごすことさえできてしまう。
 
Hat ¥44000 Short Pant ¥99000 by ACRONYM (ELIMINATOR)

 
 

テックウエア界の最重要人物
エロルゾン・ヒューの服作り

 

ナイキ ラボ エーシージー、ヘルノ ルミ ナー、そしてストーンアイランドシャドウプロジェクト。どれもテクニカルブランドとして高い評価を受けるものばかりだが、それら全てに携わってきた一人のデザイナーがいる。それがカナダ出身のエロルゾン・ヒュー。彼は自身が求める理想のウエアを完成させるため、常に貪欲に高機能素材や新素材を用いて革新的なデザインを行なってきた。その経験値による知見が評価されてゴアテックス社のアドバイザーも務めているほど。文字通り現代のテックウエア界をリードするエロルゾンだが、そんな彼の全てが詰まったオリジナルブランドがアクロニウムだ。
 
例えばこのショートパンツに使われているミリケン社のナイロンストレッチ生地は、現在アメリカ軍で使われている生地で、薄くて軽く、そして高い撥水性と透湿性を誇っている。アクロニウムはミリタリーをキーワードの一つとしており、前後左右に取り付けられたポケットの多さも実用性を考えてのもの。またアクロニウムのパンツには面白い逸話がある。空手師範代であるエロルゾンが空手着のパンツの可動域の広さからインスピレーションを受け、旋風脚を蹴ることができるほどの動きやすさを追求しているというのだ。パンツという現代では欠かすことのできないアイテムにこれほど機能性を持たせたものはほかにないだろう。アクロニウムには珍しいアイテムであるハットは、ゴアテックス®︎プロシェルを素材にした3層構造の生地。モストブリーザブルテクノロジーを搭載していることで、防水、防風、透湿性に優れ、タフさも申し分ないゴアテックスの上位生地だ。シンプルなデザインに落とし込まれているため、テックウエアにあまり馴染みのない人も手に取りやすく、アウトドアでもタウンユースでも重宝する。
 
身につける人の快適さを何よりも追求するからこそ、デザインはもとより素材も最先端のものを試していく。ある種の研究のようでさえあるが、今まで味わうことのなかった未来的な機能性を感じられるアクロニウムのクリエイションはフューチャープ リミティブを体現している。

 

Ten c

Original Japanese Jersey
ブランド立ち上げまでに構想3年、製作2年を費やしたテンシーだが、その一番最初のリリースアイテムがこのアノラック。カナダ北部の狩猟民族「カリブー」が着ているアザラシの皮の防寒着を由来とし、テンシーの技術とデザインでアップデート。背面の大きなポケットは、カナダのハンティング・シューティングジャケットのディテールを採用。そしてOJJを用いることでスウェードのような光沢感と滑らかな肌触りを実現しているのだ。写真は8年間着用されたもので、随所にアタリが出ることでテンシーの本質がさらに浮き彫りになっている。
 
8 years of use
Anorak [Reference Item] by Ten c (TNP)
経年変化する化学繊維

 
 

ハイテク生地の最高峰

 

時代と共に新たな素材や生地が生み出されるファッション業界。より軽く、より頑丈になど、身につける人がより快適に過ごせるようにと日々様々な研究が行われている。そうして生み出されるハイテク生地を使った服がテックウエアと呼ばれるわけだが、それらの多くは時間と共に機能が弱まったり、経年劣化や加水分解していくイメージがある。だがそんな常識を覆すテックブランドにテンシーがある。同ブランドは、ストーンアイランドのチーフデザイナーを務めたポール・ハーヴェイと、シーピーカンパニーのデザイナーであったアレッサンドロ・プンゲッティが手を組んでスタートした。生地大国イタリア発で、ガーメントダイやハイテク生地が高く評価されているこれら2つのブランドのDNAを受け継いだテンシーは、まさにハイテク生地のサラブレッドなブランドなのだ。
 

そんなテンシーを代表する生地が、デザイナーのポール・ハーヴェイが日本の生地メーカー小松精錬と開発したOriginal Japanese Jersey。通称OJJと呼ばれるこの特殊生地は、天然素材にも劣らない経年変化起こすのだ。写真のアノラックジャケットは実際に8年着用されたもの。随所にデニムやレザーのようなアタリが生まれているが、これが化学繊維の生地というから驚きだ。そして何よりも特筆すべきは、この生地は織物ではなく“編み物”であるということ。超高密度で編み込んで表面をコーティングすることで、化学繊維にも関わらずスウェードやモールスキンのような滑らから肌触りが実現している。編み物は織物よりも着込むほどに身体に馴染む性質を持っており、このジャケットも着用者の身体のシルエットを記憶し、年々身体にフィットしていっている。もちろん撥水性は抜群で、さらに高い透湿性も備えている。ハイテク生地最高峰のOJJとそれを用いたテンシーのアイテムは、着用者一人一人に長く寄り添う生き物のような存在だ。

 
 
 

Photo Taijun Hiramoto Text Yutaro Okamoto
This article is included in

Silver N°17 Autumn 2022

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