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SILVER ICON’S STYLE Ernest Hemingway - MILITARY ITEM

SILVER ICON’S STYLE Ernest Hemingway - MILITARY ITEM

いつも同じ格好をしている人。会うたびに違う服を着ている人。ファッションスタイルは千差万別だが、どこかに自分らしいトレードマークになるようなアイテムやルールを持つこと。身につける意味を持って着る。それによって、スタイルは格段に奥深さを持つことだろう。

ここでは、昨今のファッションスタイルに影響を与え続ける人物たちが愛したアイテムの話をする。自分の名刺替わりとなるアイテムを持つ重要さを彼らから学びたい。


 

20世紀を代表する文化人として、アーネスト・ヘミングウェイは我々のライフスタイル及び感性に大きな影響を与えているわけだが、そのファッションを追究すると、幾つかのスタイルに分類することができる。つまり、ハンティング、トラッド、そしてミリタリーだ。
 
若かりし頃の肖像にはスーツを着こなした伝統的なスタイルを見ることができるし、狩猟を好んでいたので、その出で立ちも多く残されている。だが、作品や生き様を通して貫かれているヘミングウェイのスタイルというと、不謹慎と思われるかもしれないが軍モノではないだろうか。
『日はまた昇る』(1926年)、『武器よさらば』(1929年)、『誰がために鐘は鳴る』(1940年)。どれも全人類必読の代表作であるが、すべてが戦争をテーマに描かれている。これはヘミングウェイ自身が第一次世界大戦に参加し、1930年代には人民戦線政府側としてスペイン内戦に積極的に参加した経験が基になっていることは明白。晩年のポートレートにおいてはミリタリーウエアを着こなした豪放磊落なスタイルが印象的だ。もちろん、ヘミングウェイはファッションとしてミリタリーウエアを着ていたわけではないだろう、だが、現代を生きる我々としては、20世紀を戦争と共に生きた繊細な詩人が、必然性を持って貫いたスタイルの1つとして、戦争とミリタリーウエアが確かにあったのだということはしっかりと脳裏に刻んでおきたいと思う。

Shirt ¥76464 by GOSHA RUBCHINSKIY (COMME des GARÇONS)

 
 

アーネスト・ミラー・ヘミングウェイ

(1899721 – 1961 7 2 (61歳没))はアメリカ出身の小説家、詩人。アメリカ文学の古典を描いた偉人。

 
 
 

Photo Taijun Hiramoto
Styling Shuhei Yoshida
Illustration Éi Kaneko
 Text Ryo Tajima

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