

いつも同じ格好をしている人。会うたびに違う服を着ている人。ファッションスタイルは千差万別だが、どこかに自分らしいトレードマークになるようなアイテムやルールを持つこと。身につける意味を持って着る。それによって、スタイルは格段に奥深さを持つことだろう。
ここでは、昨今のファッションスタイルに影響を与え続ける人物たちが愛したアイテムの話をする。自分の名刺替わりとなるアイテムを持つ重要さを彼らから学びたい。
女性のジーンズスタイル。それは働く女性のクールなカジュアルスタイルか、はたまたストリート生まれのファッションなのか。小難しい理論はさておき、とにかくスタイリッシュで洒落ている着こなしを体現し続けているベストジーニストとしてソフィア・コッポラの名前を挙げたい。
フランシス・フォード・コッポラを父に持ち、現在は自身も映画監督、脚本家として活躍。女優でありファッションデザイナーでもあるソフィア・コッポラは、現代におけるカッコいい女性像そのものだ。ジャストサイズよりほんの少し太めのデニムをざっくり履きこなして、九部丈までいかない程度の丈感でシューズと合わせる。このスタイルは多くのメディアにピックアップされ、洗練されたデニムスタイルとして世界中の女性が参考にしている。
肩肘張らないリラックスしたセレブリティ、ソフィア・コッポラが貫くデニムスタイルには彼女自身のライフスタイルが投影されているのだろう。
ソフィア・コッポラ
(1971年5月14日(47歳)- )はアメリカの映画監督、脚本家、プロデューサー、女優、ファッションデザイナー。2004年に『ロスト・イン・トランスレーション』でアカデミー脚本賞を受賞。
Photo Taijun Hiramoto
Styling Shuhei Yoshida
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Illustration Éi Kaneko
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Text Ryo Tajima
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