Loading...

Shinsuke Takizawa
NEIGHBORHOOD Designer ヴィンテージウォッチはなぜ時代を超えて愛されるのか

時間を知るための道具であり、装飾品ともいえる腕時計。しかし、スマートフォンで容易に時間を知ることが出来るようになった現代において、腕時計を身に着ける意味は何か。人それぞれ理由はあれど、腕時計を身に着けることで、より時間に対して真摯に向き合うことが出来るはずだ。その行為自体が人生を豊かにするきっかけにも繋がっていく。そして、数ある腕時計の選択肢の中でも、何を選び身に着けるかも重要だ。デザインで選ぶか、時計が持つストーリーに魅力を感じるか、もしくは思い出で選ぶ選択肢もあるはず。ここでは、時を経て受け継がれてきたヴィンテージウォッチの魅力を紹介する。男たちは、機械式のヴィンテージウォッチに何故惹かれていくのか?

Shinsuke Takizawa
NEIGHBORHOOD Designer ヴィンテージウォッチはなぜ時代を超えて愛されるのか

時間を知るための道具であり、装飾品ともいえる腕時計。しかし、スマートフォンで容易に時間を知ることが出来るようになった現代において、腕時計を身に着ける意味は何か。人それぞれ理由はあれど、腕時計を身に着けることで、より時間に対して真摯に向き合うことが出来るはずだ。その行為自体が人生を豊かにするきっかけにも繋がっていく。そして、数ある腕時計の選択肢の中でも、何を選び身に着けるかも重要だ。デザインで選ぶか、時計が持つストーリーに魅力を感じるか、もしくは思い出で選ぶ選択肢もあるはず。ここでは、時を経て受け継がれてきたヴィンテージウォッチの魅力を紹介する。男たちは、機械式のヴィンテージウォッチに何故惹かれていくのか?

Blancpain TR900
Tornek Rayville

大切なのは背景にあるユニークなストーリー
滝沢 伸介

ファッション関係者の中でも屈指の腕時計好きとして知られる滝沢伸介。本人のインスタグラムを拝見すれば、ヴィンテージウォッチの中でも非常に貴重なモデルを数多く所有していることがわかる。滝沢は自身が所有する腕時計においてどういう考えで選んでいるのか。「腕時計はその人らしさを表すものだと思います。ファッションは、どうしてもその時々でトレンドの変化があり服装は変わります。男性で言えば、腕時計や靴のような小物類は、滅多に変わるものではないですよね。その人の趣味が流暢に現れるものとして腕時計はあるんです。そういう理由もあって、僕は腕時計が好きで、常に何かしらを着けるようにしているんです」。女性ほど、ジュエリーをつけることの少ない男性でも意味を持って身につけられるアイテムが腕時計といえる。滝沢もこだわりを持って選んだ1本を身につけることで、自分らしさが出る。そんな腕時計に惹かれるようだ。
 
「現行の腕時計ももちろん良いですが、僕はやはりヴィンテージが多いです。そこまで正確さを求めていないのもありますが、歴史を刻んできた時間に魅了されます。最初は、パッと見のデザインから入りますが、歴史やスペックを調べていくうちにその時計の魅力が増していく。そんな背景がしっかりした腕時計が好きです」。そう言って今回紹介してくれたのは、現存する中で世界最古の時計ブランド「ブランパン」のダイバーズウォッチだ。50年代、60年代、70年代とコレクションしている中でも着用しているモデルは、60年代に作られた軍用の1本。「ミリタリーユースなので、民間には出回らなかった時計です。この60年代のトルネックと呼ばれるモデルは、アメリカ海軍用の為に約1000本生産されたもの。これ、蛍光塗料に放射性物質のプロメチウム147が使われていることもあり、回収されたり戦争で無くしてしまったりするうちに、現存する数が20本くらいしかないと言われている貴重なものなんです。回収されたものは、今もコンクリートで詰めて地中深く眠っているそうです。残された約20本は、軍の関係者が愛着を持って大事にしていたからこそ、こうやって時間を超えて僕の手に渡ってくることができた。ミリタリーユースならではの、必要最小限なデザインも素晴らしいですが、そういったユニークなヒストリーを持っているところに惹かれています」。

ダイバーズウォッチのコレクションから。左からブランパンFIFTY FATHOMSの50年代、70年代。70年代は民間用に出回ったモデルで、50年代、60年代のモデルに比べ装飾的な印象に仕上がっている。右のモデルは、イギリスのロイヤルネイビー用にオメガが製作したシーマスター300。これもトリチウムマークが記載されている仕様。

 
 
 

滝沢 伸介
NEIGHBORHOOD代表/デザイナー。1994年にブランドをスタートして以来、モーターサイクル、ミリタリーなどに影響を受けたスタイルが、国内はもちろん海外でも根強い人気を誇る。

 
 
 

Photo Riki Yamada Interview & Text Takayasu Yamada

Related article