「メガネは顔に乗せるモノだから、ファッションとしてとても重要なアイテムの一つです。お店に来てくれるお客さんや、映画のスタイリング時に俳優さんに対しては、その人の生き様やキャラクターがにじみ出るようなイメージで提案します。でも僕自身のメガネとなると、横に転がってたようなモノをかけるような感覚で、厳密ではなくて。自分が好きなものを身につけて気分が良ければ、それでいいんです。ジョン・レノンや50年代のジャズマンがかけていたメガネのサイズは、厳密に言えば合っていないのが結構あります。でもそれがかっこよく見えるのは、正しさよりもはみ出している生き様があるから。だからメガネをかけるときは、厳密にならずに堂々とすればいい。その態度が大事だと思います」。
岡本龍允
常時1万本ものヴィンテージメガネを取り扱うショップのSOLAKZADEを運営。世界中を旅して周り、未使用のデッドストック品のみを集めていることからも多数のファンを抱える。
Photo Asuka Ito | Interview & Text Yutaro Okamoto |