「ここ数年で20本ぐらいのメガネを買ったのですが、似合うと思ったモノを買い続けたらどんどん増えてしまって。買った二日後には『全然違う』と思うこともあります(笑)。でも気分はまたすぐに変わるので、持っているメガネは全てかけていますね。そうやって気分や服で使い分けています。帽子や洋服の要素が変わると、メガネも同じわけではいかなくなる。僕の中ではメガネもファッションの一部なんです。そうやって気分で替える時もあれば、TPOに合わせて選ぶ時もあります。歳を取るといろんなシチュエーションが増えてくるので。そういう理由からも色々買い集めてきたのですが、いよいよ自分でオーダーメイドしてしまった。だから今かけているメガネは、自分にとってのある種の完成形かもしれません」。
金子恵治
セレクトショップとしての可能性を次々と探求し続けるレショップのコンセプター。彼のバイヤーとしての目利き力は業界随一に脚光を浴びている。
Photo Asuka Ito | Interview & Text Yutaro Okamoto |