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Interview with RYUZO and YOSHIROTTEN
about What is STREET? Place

Interview with RYUZO and YOSHIROTTEN
about What is STREET? Place

渋谷にストリートの場所を作る
二人が考える姿と魅力と面白さ
出自は異なれど音楽で繋がる
二人が作るスポットと意味

ストリートカルチャーはどこから生まれてきたのか。それは道端で行われていたブロックパーティだったこともあるだろうし、ユースやアーティストが自然と集まっていたブティックであっただろうし、それこそスケートパークだったろう。もちろんライブハウスやクラブも然り。ストリートにおける伝説的となった場所は世界中に多々ある。元を辿ればアンディ・ウォーホールのファクトリーだってそうだし、NYのパラダイス・ガレージだってそうだった。魅力のある場所には様々な職種、人種がいつの時代だってやって来る。そうやってストリートにいる人間が集まる場所では、何か必然的な出会いがあって、そんな出会いが偶発的に結び付くことで文化が生まれたりする。そんな空間を作り上げる二人、RYUZOとYOSHIROTTENにストリートカルチャーと場所の関係性について話を聞く。
 
二人の出会いはレコード&バー、「ブラッディアングル」を作り上げたときのこと。店舗のデザインをYOSHIROTTENが担当したわけだが、この空間構築が二人の具体的な関係性のスタート地点となった。「会って一緒に仕事をする以前からYOSHIROTTENくんの作品は見ていました。そこにネオトーキョー的な空気感を感じていたんです。いざ、自分がお店を作るときに、まさしくネオトーキョーがテーマだったので、デザインはYOSHIROTTENくんにお願いしたいと思ってオファーしたんです」(RYUZO)。「僕はグラフィックデザインからスタートして映像や空間演出の仕事も増えてきた状況だったんですけど、店舗をデザインしたのは、ブラッディアングルが初めてでした」(YOSHIROTTEN)。RYUZOがYOSHIROTTENに店舗デザインを依頼したのは、とあるクラブイベントの空間演出をYOSHIROTTENが手掛け、見慣れたハコの雰囲気をガラリと変えていたから。グラフィックや映像だけではなく空間でも自分の世界観を表現してしまうことに驚いたという体験がベースになっている。もともとYOSHIROTTENは新宿のキャバレー跡地で、機材などが何もない環境からブースを作ってパーティを開催していた経験があり、それが前述のクラブイベントにおける空間演出に繋がっていった。RYUZOは2016年にオープンした「ブラッディアングル」を契機に、2018年には「マダムウートーキョー」、2019年に「翠月」を渋谷にオープンさせたが、そのすべてをYOSHIROTTENがデザインしている。

 
「オレらの出会いっていうのは、言わばHIPHOPが広がりを見せて、色んなジャンルの人たちと交差し始めた形でのストリートにおける邂逅だと思うんです。HIPHOPシーンにおいて、新しい世代や手法が生まれてくるなか、それがファッションともリンクすることによって、様々なジャンルの人と友達になれたという。その最初が自分にとってはYOSHIROTTENくんだったんです。最初はオシャレな人だから良い空間を作ってくれるんじゃないかな、と思ってやってもらったんですよ。ブラッディアングルはレコードバーなので、色々なグルーヴの音が流れるんですけど、そのときにブレイクビーツってHIPHOPもhouseもテクノも一緒なんだって繋がる部分を感じるんです。そこからYOSHIROTTENくんの周りにいる人とも仲良くなって色んなつながりが生まれて。ベースにある音楽カルチャーは違っても音楽で繋がる感覚がありますね」(RYUZO)。「それは自分も感じました。HIPHOPは好きでしたけど、そのシーンにいたわけではなく、どちらかというとハウスやテクノが流れるクラブに毎日のようにいたんです。そこからジャンルがクロスオーバーする時代がやって来て、ディスコのリエディットとかHIPHOPのサンプリングの元ネタをかけてるDJがいて、そういうところで繋がっていったり」(YOSHIROTTEN)」。

人が自然と集まる場所が
ストリートであって欲しいと思う ─RYUZO
偶然会って遊んで、なにか生まれる
そんなストリートな空間を ─YOSHIROTTEN

そんな風にストリートで出会い互いの価値観を共有しながら、共に同じ空間を構築する二人にとって、ストリートとはどんな光景なのだろうか。「カオスを見たときですね。たまにあるんですよ、月に一、二度くらい。例えば、ブラッディアングルにYOSHIROTTENくんのチームが来て、そこに訓市さん(野村訓市)もヴェルディも偶然いるってことがあって。世代を超えて色んなジャンルの人が一堂に介した瞬間は東京だな、と感じる、ストリートだなって思うんですよ」(RYUZO)。「予め待ち合わせ場所と時間を決めておくものとはまったく異なるものですよね。道端でもクラブでもいいんですけど、約束もせず偶然会って遊んで、なにか生まれる。それがストリートなのかな、と。そんなシーンを最近は道玄坂あたりで見ることができていて。僕らが作るお店もそんな場所であって欲しいと思うんです」(YOSHIROTTEN)
 
では、ストリートカルチャーの魅力について、改めて二人は何を考えているのか。「やっぱりファッションより音楽なんです。自分が生きてきた世代は、どんなに着飾っていても音楽をわかっていなかったらダサいとされる時代だったんです。音楽あってのストリートであって、どんな不良でも音楽があればストリートでカルチャーになれる。それがストリートならではの面白さだと思います。そして、今のファッションシーンにおけるヴァージル・アブローやエイサップ・ロッキーの活躍を見ても、やっぱりHIPHOPに関わっている人間がストリートから文化を作り上げたんだと感じます。それは70年代におけるパンクがそうだったように。既存の価値観を大きく動かせる力が生まれるのが魅力ですよね」(RYUZO)。「いわゆるレベルミュージックがそうだと思うんですが、何か世界を変えることができる、突発的に生まれるジャンルがあるじゃないか。そこに感度の良いストリートの人がいる。突然現れた真新しいものに対して、そのカッコよさを感じる人間が徐々に気づき始め、世間に波及して世界へ広まっていく。また新しい若者がそういったものに出会ってクラって影響を受けて行動に移す、そこから周囲の友人へ波紋のように広まっていく。それがストリートの強さだと思います」(YOSHIROTTEN)。

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