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Interview with Marin Hopper
[Creative Director of Hot Brand, HOPPER]

Interview with Marin Hopper
[Creative Director of Hot Brand, HOPPER]

OLD Hollywoodから届く
デニス・ホッパーのメッセージ

父から子へ受け継がれる“OLD Hollywood”のストーリーや“Art”への造詣。そして、そこから生まれるインスピレーションを最高の職人が具現化する。心に響くものは理屈抜きで素晴らしい。ようやく日本でも、その存在が広まり始めたホッパーの魅力をブランドの舵を取る人物のインタビューでお届けしたい。
 
 

ブランドのルーツとなる
デニス・ホッパーとの関係性

「私たち《ホッパー》が手がけるバッグは、ファッションでありアートだと考えています。黄金時代(40年代~50年代)のハリウッドからトラベルしてきたデニス・ホッパーのメッセージとして受け取って下さい。私たちの目はいつも美しいものにハングリーなのです。ファッションを楽しむことも芸術のひとつではないでしょうか」。

 
そう投げかけるのは、同ブランドのクリエィティブディレクターを務めるマーリン・ホッパー。日本ではまだ、一部の目の肥えたファッション関係者の間にしか浸透していないブランドなのだが、今後間違いなく今以上の注目を集める存在だ。
 
そんなホッパーの魅力を説明するにあたり、まずは、映画監督で俳優のデニス・ホッパーについて触れておきたい。 
『イージー・ライダー』や『地獄の黙示録』といった映画史に残る金字塔から、『カラーズ 天使の消えた街』や『トゥルー・ロマンス』などの、いまもファッションシーンに根強いファンが多い傑作まで、様々な作品に関わったハリウッドきっての名監督であり名優、そして……異端児。
写真家やアーティストとしての顔も持ち、かのアンディ・ウォーホルも彼の才能に惚れ込んだという事実はあまりにも有名な話。さらに90年代には、コム・デ・ギャルソンのショーにモデルで参加するなど、日本のファッションシーンとも繋がりがあることでも知られている。
 
冒頭のフレーズを語った彼女こそ、そんなデニス・ホッパーの実の娘。米ELLEのファッションディレクターを務めていたマーリンは現在、同ブランドのクリエィティブディレクターとして指揮をとる。
 
 

父と二人三脚で築く
唯一無二の世界観

まずはブランドについて尋ねてみると、「サングラスやハット、Tシャツにインテリアとライフスタイルに関わる様々なアイテムを展開しています。今後はもっとそれらに力を入れていきたいですが、今最も力を入れているのはバッグです。なぜなら、自分たちのクリエイティビティやクオリティを最大限に表現できるツールがバッグだと考えているからです」。
 
そして、ブランドのコアについて続ける。「父は写真家としても活動していました。作品を手掛けるだけでなく、映画のロケハンをしたり、出演者の日常を記録するため、いつもカメラを持ち歩いていたんです。子供の私から見ても非常にアーティスティックな人。そういった関係で、アンディ・ウォーホルやロイリキテンスタインなど、様々なアーティストとの交友関係も深かったんです。自宅には、いつもそういった方達が遊びに来てましたし、室内のいたるところが素晴らしいアートワークで溢れていました」。小さな頃から父の背中を眺めながら、映画やアートを身近に感じて育ったマーリン。
 
つまりホッパーは、デニス・ホッパーのアーティスティックな一面に、トップメディアでファッションディレクターとしてのキャリアを積んだマーリンのクリエイティビティが溶け込んで成り立っているという訳だ。
 
 

圧倒的な信頼と実績を誇る
生産背景への揺るぎない拘り

黄金時代(40年代50年代)のハリウッドの魅力がギッシリと詰まったホッパー。この時代のファッションやアートには、時代を超越した確かな魅力があり、後世に伝えたい重要なファクターだ。しかし、古き良き時代のカルチャーをただ単に懐古するのではなく、今の時代の要素や彼女ならではの価値観を取り入れたモダンで品のあるプロダクトを思い描く。そして、そのアイディアを見せかけではない本物で伝える。コレこそホッパーの真髄であることは理解できた。それでは、その大きなファクターとなるものは何なのか?その答えは、NYのマンハッタンにある自社ファクトリーのFINESSEにあった。

 
「1947年に誕生したFINESSEは、クラフトマンシップが深く息づくNYで最も古いバッグファクトリー。エルメスをはじめ、世界の名だたる高級バックメーカーの製造を行ってきた場所なんです。同ファクトリーは、2015年よりホッパーの一部となりました。以来、彼らとのリレーションシップを築き、熟練の職人がじっくりと時間をかけながら立体化していきます。その縫製技術や製造管理は間違いなく世界最高水準だと自負しております」。
 
取材中に何度も彼女の口から“リアルプロダクト”と出るように、素材や縫製にまで繊細な気遣いが施されたホッパーの製品。それは、彼女がマンハッタンのアッパーイーストで運営するショップ、HAYWARD HOUSEから発信される。
ブランドの世界観をそのまま表現したような、思わず息を呑む素敵な空間は、ぜひともこちらの(https://haywardluxury.com/pages/flagship)から覗いてみて欲しい。言葉であれこれ説明するよりも、こちらの写真がその魅力を何よりも雄弁に物語っているはずだ。
 
 
 

本物を求める人たちに
ホッパーからのメッセージ

最後にマーリンは、インタビューをこう結ぶ。「今回、日本に来て、様々なファッションブランドを見させていただきました。これだけ素晴らしいもので溢れている日本には、本物をしっかりと理解してくれる方たち多いいということです。だからこそ言えるのは、私たちがどれだけの拘りを注いでいるのかを理解して下さる方も沢山いてくださるはず。一度それを確かめていただけたら嬉しいです」。
ホッパーのプロダクトは、5月下旬にオンラインストアにて発売予定。
http://store.united-arrows.co.jp/shop/ua/_search/search_result.html?dcolor=2&p_tagid=58248
 
 
彼女は最後に冒頭のフレーズにも繋がる、父が残した詩の中でも特に好きな、そして今ではホッパーのコンセプトにもなるメッセージを教えてくれた。

 
 
素晴らしいものに触れて“楽しむ・遊ぶ”ことも芸術のひとつ。是非一度、あなたの目でホッパーのアートを感じ取っていただきたい。
 
 

Marin Hopper(マーリン・ホッパー)

米ELLEのファッションディレクターを務めたのち、2006年に夫でパートナーのジョン・ゴールドストーンとウィメンズ用ブランドのヘイワード・ラクジュアリーをスタート。2014年よりバッグをメインとするホッパーを始動。アッパーイーストの70丁目にあるアポイント制ショップのHAYWARD HOUSEも運営する。

 
 
 

Photo Hidetoshi Narita Interview & Text Hisanori Kato

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