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Interview with Kunichi Nomura about What is STREET?
Street Belongs to the Youth

Interview with Kunichi Nomura about What is STREET?
Street Belongs to the Youth

野村訓市 1973年東京生まれ。編集者、内装集団Tripster主宰。J-WAVE『traveling without moving』のパーソナリティも務める。ウェス・アンダーソンの映画『犬ヶ島』の脚本、キャスティングに関わったことも記憶に新しい。

 
編集者として、ラジオDJとして、空間デザイナーとして。挙げていけばキリがないほど多種多様な顔を持つ、もはや説明不要の東京のキーパーソンとも言える野村訓市。世界のストリートを見つめ続けてきた彼に改めて「ストリートとは何なのか?」という質問をぶつけた。ファッションが積極的にストリートを取り入れようと、やれコラボレーションだ何だとストリートがビジネスと化している今の世の中。ストリートという言葉ばかりが独り歩きし、忘れ去られようとしている本当のストリートのあるべき姿。そしてストリートな生き方とは何か。彼が今まで出会った人物や、具体的な事例を交えて今一度考えていく。
 
 

新しいものを生み出すには
ユースの力が必要不可欠

野村訓市がストリートに対して抱く考え方は、極めてシンプルだ。そしてその考え方は一貫している。ソフィア・コッポラやトム・サックスなどの世界的アーティストやクリエイターを始めとした大人たちと親交を保ちつつも、毎晩夜の街に繰り出し若者たちと社交場で酒を酌み交わしたり、まだ名の知れない若手たちをフックアップして一緒に何か面白いことを形にしていく姿勢を大事にしていたりするのは、そんなブレない考えが根底にあるからだ。「ストリートは基本的にユースのもの。ファッションだったり流行りを楽しむっていうのも全部は結局若い人のものだと思います。それでピリオドみたいな(笑)。若い時は自分がまだ固まってない時だから様々なものに興味を持っているし、パワーもある。だから若い子の心を動かしていないものっていうのは、やっぱり力がないじゃないですか。大人になって様々なことを知り始めると、知識があるから色々と余計な分析をする。これはあれに似てるとかこれは元ネタがこうだとか、ああだこうだとすぐにケチをつけ始めるけれど、そのケチを吹き飛ばすようなパワーっていうのは若い人しか持ってないと思うんですよね。だから常に新しいものを生み出していくストリートには若者の力が必要不可欠なんだと思います。お金と権力を持っている大人たちが牛耳っている社会の中に、風穴をあける役割を担っているのが若い人達なんです」。
 
 

人とは違う道を歩んで掴む
ストリート特有のドリーム

いつの時代もストリートを担う若者達を駆り立てるのは、過去に新しい価値を創造してきた先駆者達。そうした先駆者達は常に大勢の人が歩む道とは違う道から、今までとは違うやり方を追求してきた。「何がストリートかと聞かれても難しいし、無理やりあてこむような事かもしれないけれど、ストリートとそうでないものを分けるときに手っ取り早い考え方は、これはこういうやり方でやるものだというある種既成概念的な考えを無視する。そこから抜け出たものがストリートっていう考え方もできるんじゃないかと思います。例えば映画監督で言えば昔の巨匠たち、フランシス・コッポラはUCLA、スティーブン・スピルバーグはUSC、マーティン・スコセッシとかはNYUだったり、多くの人達がアカデミックな教育を受けています。みんな正規の段階を踏んで、なるべくして映画監督になっているわけですよ。でも90年代にスパイク・ジョーンズはそうしたアカデミックな教育を受けずにスケートビデオから撮り始めて、今ではハリウッド映画監督になっている。そうしたある種のDIY感というか、正規の段階を踏まずに自分の力だけで成り上がっていく。

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