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Interview with Komazawa Skate Kids

Interview with Komazawa Skate Kids

L to R Toa TOTO Anko Lentaro FU Yumeta Shotaro
スケートする時にいつも通る駒沢公園西口前の路上で撮ったワンショット。ここは彼らにとって無意識にスケートするメンタルのスイッチが入り、その日の滑りが始まる場所でもあり、終わる場所でもある。その日決めたいトリックのことを考えたり、どの仲間に会えるかを楽しみにして、板を持って公園の中へと進んで行く。
ピュアな精神で滑り、世界を目指す
東京ストリートの次世代
駒沢スケートキッズ

「駒沢公園のスケートパークにカッコイイ子どもたちがいる」。知人から聞いたこの情報を辿ると、何やらFORTY PERCENT AGAINST RIGHTS(FPAR)やDESCEN DANTのTシャツを着た小学生たちが集まってスケートをしているという。話をさらに聞くと、彼らは東京のストリートカルチャーを築きあげてきた世代を親に持つ子供たちだった。次世代の東京ストリートキッズたちは今、未来をどのように考えていて、遊んでいるのか。
 
 

天然な楽しみとスタイルから
生まれるキッズのカッコよさ

 
実際に彼らと時間を過ごしてみると、明るくてピュアな小学校6年生達だった。照れながら笑って、オーリーして、はしゃいで、板をいじったりして遊んでいた。同じ小学校に通っているその7人は、休み時間も一緒に遊び、放課後はスケートをしに行くという生活を繰り返しているという。撮影当日は、夢太、風侑、連太朗、匠太朗、あん子、TOTO、十亜の7人が来てくれたが、待ち合わせた瞬間から、彼らのスタイルに魅了された。ピンクや赤といった鮮やかなヘアカラー、父親からもらったというFPARのTシャツやスリッツのヴィンテージバンドTシャツを着ていて、それがとても似合っていた。新世代を感じさせるファッションの自由がそこにある。一番印象に残っているのはTOTOが履いていたブロンディー・マッコイとアディダスのコラボ靴下だった。数年前までブロンディーも次世代のスケーターとして盛り上がっていたが、今になって東京のスケーターキッズが彼のアイテムを着ていると思うと、国際的な世代の動きを感じる。家族からもらったアイテムやお小遣いを一生懸命貯めて買った好きなブランドのTシャツを着て、シュプリームなどのお店に遊びに行った時にもらったステッカーを板に貼り、自分なりにスタイルを楽しんでいるようだ。大人になると、何をどう着るか、理論を構えてしまいがちだが、キッズたちは、単純に「好き」や「カッコイイ」という気持ちで着ているからこそ、そのピュアなスタイルが魅力的に映る。
 
 

渡米という夢を持ちながら
「今」をシンプルに楽しむこと

 
東京の未来を作るこのキッズ達に夢は何かと聞いてみると、ロサンゼルス、サンフランシスコやニューヨークへ行ってみたいという声があった。「サンフランシスコの坂道を下ってスケート動画を作りたい」。「ニューヨークのストリートを滑りたい」。「シュプリームくらい大きい世界のブランドを立ち上げたり、スケートを通して海外を見たい」と話していた。あまり細かい順序や理由を考えすぎず、シンプルに「行きたい!滑りたい!」という自分の考えを大切にして夢を持っているようだ。夢を叶えるのは時間的にまだこれからのことかもしれないが、その思いを抱えながら、今楽しいと思うスケートやダンス、ブラジリアン柔術をガムシャラにやっている。年齢を重ねると、自分の夢を理論で現実的に正当化しなければならないと感じるようになるが、彼らと出会えたことで、根本的に「やりたいから」、「好きだから」という理由で十分なのだと改めて気付かされた。「好き」だという思いを込めて精進すれば、道は開いていく。キッズたちが5年後、10年後の東京ストリートでどんなことをしているのか?今から楽しみでならない。

彼らが遊ぶスケートパークは喫煙、ゴミのポイ捨て、パーク外の滑走、マスクの不着などの問題が今深刻なようだ。ルールを守ってスケートしているキッズに負担とならないよう、訪れる際は気をつけたい。

 
 
 

Photo Kento Mori Interview & Text Mikuto Murayama

 

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