最近の興味事の1つに工芸や民藝がある。その中でも自分は古いものに惹かれるようだ。時間があれば見たり調べたり、実際に購入して楽しんだり。時代を経てきたモノが持つ美しさや時代背景にロマンを馳せるそんな日々。そういうモノに惹かれていると、自分が着る服選びにも影響を与えるようで、最近は伝統的なデザインや民族性が踏襲された服についつい目が行く。そんなきっかけもあり以前よりも魅了されているイッセイ ミヤケは、かねてから工芸や日本文化など伝統的な技術、デザインを積極的に洋服で表現してきたブランドだ。その中でもブランドを象徴するプリーツ技術を背景としたライン、オム プリッセ イッセイ ミヤケから2020春夏シーズンに登場しているこの服たちが気になった。極太なシルエットのパンツは、袴からインスピレーションを受けたもので、チェック柄のアイテムは、アフリカの鉱石からイメージを広げた色や柄を採用。日本的な文化とアフリカンな要素が織り混ざった同ブランドならではのデザインだ。
Text Takayasu Yamada | Photo Taijun Hiramoto |