Loading...

Interview with
Keijiro Komori (COMOLI)
about Daily Necessities

クリエイターが愛する
毎日を豊かにするモノ

情報や流通が進み、世界中のあらゆる買い物がし易くなった現代。気づけば今、私たちの周りには様々なモノが溢れている。豊富な選択肢の中でも上質なモノ、トレンドなアイテムは物欲を刺激されるし、持つことで所有欲が満たされるかもしれない。でも、毎日を共にしたくなるような自分にとって本当に必要なモノは何だろう。持っていることでポジティブな気持ちを高めてくれるモノ、思い出のあるモノ、人生が豊かになるモノ。そんな価値観でモノ選びをすることで、それは日々の生活をより良くしてくれるようなかけがえのない存在になるはずだ。自分の価値観を持ったクリエイターたちの大切にするモノとは。

Interview with
Keijiro Komori (COMOLI)
about Daily Necessities

クリエイターが愛する
毎日を豊かにするモノ

情報や流通が進み、世界中のあらゆる買い物がし易くなった現代。気づけば今、私たちの周りには様々なモノが溢れている。豊富な選択肢の中でも上質なモノ、トレンドなアイテムは物欲を刺激されるし、持つことで所有欲が満たされるかもしれない。でも、毎日を共にしたくなるような自分にとって本当に必要なモノは何だろう。持っていることでポジティブな気持ちを高めてくれるモノ、思い出のあるモノ、人生が豊かになるモノ。そんな価値観でモノ選びをすることで、それは日々の生活をより良くしてくれるようなかけがえのない存在になるはずだ。自分の価値観を持ったクリエイターたちの大切にするモノとは。

 


 

Kennett & Lindsell Torso
世界トップシェアの老舗トルソーブランドのボディ。様々な体型のボディがある中でも小森が使用しているのはイギリスのもの。これがコモリの服作りに反映されている。
フラットな日常を送り続けるために必要なモノ
小森啓二郎
洋服のフォルムを作る際に
今も昔も欠かせないもの

 
「どこで生活していても、いつもと同じ心持ちで生活を送り続けたい。できるだけフラットな心情で日々を送りたい」。小森啓二郎は毎日を共にするモノについて、前提となる考え方をこう話した。このモノ選びにおける概念は、自身がデザインするコモリの洋服作りにおける考え方と共通する部分がある。コモリの洋服はシンプルで日常にスッと溶け込む。過度な装飾を削ぎ落とした先に見えるデザイン性に魅力があり、現代の日本で生活するうえで、本当の意味で着心地が良い上質な洋服とは何かを形にしている。「夜眠るときが1番心地よい気持ちになれますよね。私は、朝起きて、その気分のまま生活したいんです。国内でも海外にいるときでも。そうしたいから、結果として着心地が良く、締め付け感のない洋服を作っているのです。それは音響機器や香り、照明に関してもそう。自分を心地よくさせてくれるために必要なもの、そういうもので全部繋がっているんです」と小森。アトリエに置かれているもので、特に洋服作りに欠かせない変わらないものとして英国製のケネット・アンド・リンゼルのボディを使い続けている。「このボディから洋服作りをはじめたので、他のものを使うと違和感があるんです。フォルムを作るうえでの原点であり、今でも基準です」。この肩傾斜に合わせて洋服をデザインしていくと日本人の体型にも合う、少しなで肩の形になる。コモリの洋服はこのボディを基準に作られており、デザインを考える際に使用している小森のスケッチブックには、このトルソーを縮小したイラストに描かれていた。特にジャケットやシャツなどのオーセンティックなアイテムに関しては、このボディに沿うように設計されている。
 

空間を照らす照明や光に
格別のこだわりをもって

 
小森は空間に置く照明、そこへ差し込む光に格別のこだわりを持っている。アトリエに置くのは3、4年前から愛用しているフロスのスタンドライト。上向きのライトが壁や天井に当たると四方に広がるように柔らかな光線を描く。「デザイン性に惹かれて昔から気になっていたんです。この無骨な見た目が好きで。ライティングが好きなので、夜、室内を照らす光として」。このライトが小森のリラックスタイムを照らしている。一方、コモリのショップでは、和紙繊維のカーテンが窓全体を覆っている。和紙繊維は消臭や抗菌においても優れた素材であり、かつ通気性や発散性、同時に吸水性にも優れているので、空気を綺麗に保つことができる。洋服作りの過程でカーテン向けの素材であることを知った小森が特注で製作したカーテンだ。「もともと匂いには敏感で気を遣っているので、和紙繊維の生地でカーテンを作ったんです。日の光を浴びると障子紙にも似たような光り方をして綺麗なんですが、そこも気に入っているポイントですね。空気をうまく循環させてくれるし良いことしかない。私の気分を良くしてくれるものなんです」。

Flos Floor Stand Light
1962年創業のイタリア照明ブランドの一作。世界各国のデザイナーとコラボし、常に最新の技術を照明に落とし込む。小森が惹かれたのはインダストリアルなデザイン性。

 

夜の時間を快適に過ごしたり
いつもの日常に必要なもの

 
「昼より夜の方が好きですね。音楽に関しても夜のステージが照明に照らされている光景に惹かれます」と話す小森が好きなバンドはナイン・インチ・ネイルズ。バンドTシャツも複数所有しており、今回は特にお気に入りだという一着を紹介してもらった。20代の頃にライブを観て音と照明がシンクロしている様に感銘を受け、変わらず現在も聴き続けているのだという。「全部がカッコいい。アートワークもそうなんですが、音楽だけではなくグラフィックもすべてカッコよく、音像と連動している点に惹かれます」。他にも最近改めて好んで聴いているのはマッシヴ・アタックなど、小森にとって夜の音を感じるもの。音響機器として愛用しているのがボーズのブルートゥーススピーカー、手の平に乗るような小型のものをあえて使用している。「自分が好きな音楽を聴くには、このぐらいがちょうど良いんです。運びやすさ、サイズ感なども含めて自分の性格に合っています。小さくて持ち運びしやすいものが好きなので。夜、テラスで音楽を流したりしていますね」。生活サイクルに合わせた選び方をしているのが小森流。旅にも連れて行くそうだが、あまりにもコンパクト過ぎて紛失することもしばしば。これは同じ機種の三代目なのだとか。こうして夜の時間を大切にする小森にとって、もう一つ重要なアイテムがある。それがニールズヤードのボディオイルだ。いわゆるマッサージする際に使用するもので乾燥するシーズンに保湿効果を与えてくれるもので小森はスプレーヘッドを取り付け首や手首などに吹きかけケアをしている。「ここ1年ぐらい愛用しているものですが、特に香りが好きなんです。直接吹きかけられるので香りの持続力もあるのが良いですね」。匂いにも敏感な小森だが、夜の時間は好きな香りに囲まれて、より快適に過ごせるように環境を作っているのだ。継続的に同じものを使い続けたいという思いから、どこでも手に入るアイテムをセレクトしている。最近、小森が日頃の自分のテンションやコンディションを継続させるために愛用しているアイテムがもう一品、フットワークスのオーダーメイドインソールだ。これは一点ずつ、その人の足の形に合わせて作られるもので、足の状態を整えることで健康状態を向上させることができる。以前より体調不良に悩んでいた小森が試してみたところ、身体全体の調子が整い根本的な改善がみられ感動したそうだ。「ファッションに限らず、医療とも言える領域ですね。このインソールはもっと色んな人に知ってほしいと思っています」。

Nine Inch Nails T-shirt
数多く所有するナイン・インチ・ネイルズのTシャツの中で小森が特に気に入っている一枚。1997年発表の映像作品『Closure』発表時のヴィンテージTシャツと推測される。

Bose Bluetooth Speaker
「他にも良い機種やブランドはあるだろうが、自分にはこれで充分要件を満たしている」として愛用し続けているスピーカー。アトリエから旅先まで様々な場所で使っている。

Japanese Paper Fiber Curtain
和紙繊維が本来持っている機能性に魅力を感じ、ショップ用のカーテンとして作ったもの。太陽光が差し込んでくると室内が幽玄な雰囲気になるのも本素材ならではの魅力。

Related article