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Creative Director / Takayuki Minami 01
Interview about “Time Less Design”

Creative Director / Takayuki Minami 01
Interview about “Time Less Design”

Minami’s Sight
Designer’s Archives
Helmut Lang, COMME des GARÇONS


Upper L to R コム・デ・ギャルソンのジャケット、パンツ、ヘルムートラングのブルゾン
Bottom L to R ヘルムートラングのコート、コム・デ・ギャルソンのジャケット

 
 

90年代、ミニマリズムの旗手
ヘルムート・ラングの魅力

1978年に自身の名を冠したブランドを設立し、2005年にブランドを去ったヘルムート・ラングは、90年代を代表するデザイナーの1人だ。ミニマリズムの旗手と称され、ファッションに関わる人ならその哲学やスタイルに影響を受けた人も多いはず。南も青春時代から強烈に影響を受けてきた人物の1人だ。
「若い時から好きなブランドの1つが、ヘルムート・ラングです。最近になってからまた買い漁っています。着るというよりは、アーカイブとして持っておきたいものですね。なかでも本人がデザインしていた時のものしか興味がなく、特に80年代~90年代のものをコレクションしています。彼の魅力は、基本的な服のベースを極限まで削ぎ落としてミニマルにしていくっていうところです。なのにしっかり存在感があって服として成立している。そこには僕がやってるクリエイティブに通ずる部分があるんですよ。彼がよく作っていたミリタリーのアイテムなんかは特にそうですね。ミリタリーは戦争の服だから今の都会生活に必要がないデザインが沢山ありますよね。そういう部分を排除してミニマルにしていく。この引き算の作業って簡単そうに見えて、凄く難しいんですよね。それと、物作りがしっかりしていて、素材の使い方が上手なところも好きです。コットンに樹脂をかましたミリタリーコートは今でこそ普通ですが、当時にしてはその発想が斬新だった。化繊じゃなくてコットンでミニマルにデザインしている点がとても気に入っています。今見ても抜群にカッコいいですよね。あと、彼はアートが好きで、その感性豊かな部分も魅力的です。しっかり考えて物作りをしていると思うし、そこにも共感を持てますね」。
 
 

基礎を知った上で既成概念を壊す
斬新なアティチュード

「ヘルムート・ラングに加え、青春時代からもう一つ好きだったのがコム・デ・ギャルソンです。なかでも所有しているものは、テーラードが多い。僕の中でテーラードJKTと言えばサヴィルロウとかシェイプのあるものではなく、コム・デ・ギャルソンなんです。シルエットの既成概念を壊すみたいな姿勢が好きで、コム・デ・ギャルソンのテーラードJKTはボックスシルエットのものが多く、好感を持てます。あと、僕だったらこれ絶対作らないのに、なぜこういうのを作ったんだろうと思うような、僕と全く違うクリエイションにも興味があったりしますね。例えば、カミエル フォートヘンスっていうファッションブランドがあるんですが、最初見た時はびっくりしました。これはわざと縫製を下手に作っているのか、そもそも下手なのかって。でもよくよく話を聞くと、しっかり洋服の基礎を知っていて、わざと下手に縫っていたんですね。それが凄く良いなと思いました」。コム・デ・ギャルソンにしても、カミエル フォートヘンスにしても基礎を知った上で新しいアプローチをする。そんなところに南は魅力を感じたのだろう。南が考えるグッドデザインとは、無駄な装飾がなく、長くカッコイイと思えるモノ。なかでも一貫しているのは、“良いデザインは自ら語りかけてくる”ということ。
 
 
 

Photo MasayukiNakaya Interview & Text Tatsuya Yamashiro

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