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color on colors

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interview with Lambda Takahashi
実際に着られない色ってないと思う

オレンジは外せない色なのかもしれない

 
多数の色を使ったスタイリングに定評のある高橋ラムダ。前のファッションページでも多くの色を使いながらも品のある華やかなスタイリングを披露してくれた。colorをテーマにする本特集において彼が考えているファッションの色のことについて聞いてみた。
本人の普段のファッションも多くの色を使ったコーディネートが特徴だ。会う人を楽しませ、また自らがそのカラーコーディネートを楽しんでいるという。「いつの間にか、たくさんの色を当たり前のように楽しむようになったんですが、自分のルーツを考えてみると一番最初に好きになった鮮やかな色はオレンジな気がします。 最初にオレンジを着ていた記憶を辿るとMA-1を裏返して着てたときかな。なぜかオレンジには昔から馴染みがありました。東京出身というのもあってかジャイアンツが好きで、先入観としてジャイアンツのオレンジが好きだったんだと思います。ジャイアンツ好きが高じて、球場でオレンジのジャケットを着てビール売りのアルバイトをしていたくらいですしね笑。その後はビームスで働くんだけど、ビームスの色もオレンジでしょ。古着屋時代も軍用機の離着陸の合図を出す時に着るG-1ジャケットっていうのがあるんだけど、オレンジと黒のチェッカーフラッグのそれをよく着ていたし。ワーク、ミリタリーは東京ファッションの重要なキーワードだと思うんです。そう考えるとオレンジは外せない色なのかもしれないですね。昔から気がついたらオレンジを着ている気がします。そのオレンジを中心にしながら近い色の赤や黄色を合わせたり、補色の関係でブルー系を合わせたり。そういう色合わせを楽しむことから始まって、色をたくさん使うようになっていきましたね。」  
 

色が人間性やキャラクターを打ち出す

 
パリコレなど海外でも仕事をすることが多い高橋ラムダはその経験の中で色に対する意識が高まってきたという。 「スタイリストになってから特に色について考える転機になったのは、パリコレで Pigalle(ピガール)のSHOWをスタイリングすることになってからですね。Pigalleのデザイナー、ステファンは明るくて華やかな色使いが特徴だったから、彼と出会ってスタイリングを一緒に考えていくうちに、より多くの色を使うようになった気がします。パリの街、特にパリコレは社交場だから、着飾って、見られて、みたいなことを楽しむのが大切で、華やかさは必要だと思う。例えばピンクにオレンジを合わせるとか、ひとつの色の組 み合わせのことでもステファンと意見交換をし合ってきて。彼はやっぱりパリ生まれだから感覚的に華やかさがあって、そういう彼の感覚からはとても影響を受けましたね。 そしてPigalleのSHOWに出てるステファンの大親友でgogo(@gogolupin)っていう友人がいるんですけど、彼の存在からは人の 持っている色、人が色で発信するメッセージみたいなところに影響を受けましたね。彼は いつもピンクの服を着ているんですよ。本当にラブ&ピースな人だし、彼自身それを象徴 する色、LOVEのメッセージを伝えるためにピンクが一番好きな色だと言っていました。 言葉なくして視界に入ってくるメッセージってやっぱり服だと思うし、その色が人間性や キャラクターを打ち出すからすごく大切ですよね。そこから会話が始まっていきますし。
 
日本ではUNUSED(アンユーズド)のスタイリングをしてきて、彼らの作る服からも影響を受けました。UNUSEDの服のラインナップは、例えば紫のアウターを作ったとしたら、インナーにも色の階調が少しだけ違う淡い紫を作ったりしていて、カラーonカラーというかトーンonトーンのスタイリングができるようになってる。気持ちのいい色の合わせがたくさんあって、その合わせを探し出すのが楽しいんですよね。」また彼は色の着こなしについて、とにかく トライすることだ話す。「スタイリングでも色合わせは試行錯誤の繰り返しだし、何よりもその過程が楽しいんです。過程ということで言うと、僕は好きな色ができるとワンシーズン着続けるんです。黄色が気になったらその季節は黄色を着続ける。次のシーズンは緑。と、着続けるといつの間にか自分の色になってくる。そうやって自分の中に色が入っていくから、実際に着られない色ってないと思うんですよ。誰にとっても。色のトーンは気にするようにしてるけど、ある程度の境界線を超えてきたあたりから何でもいけるようになってきたんですよね。それこそ自分がスタイリングするブランドの色味も出せれば、 自分の色味も出せるし、ファッションを純粋に楽しんでる自分らしさが出しやすいなと感じています。 最近はパリの新鋭ブランドのcasablanca (カサブランカ)の色使いが気になっています。デザイナーのCharaf(シャラフ)はモロッコのカサブランカ出身で、そのルーツでもあるカサブランカの街を感じるような華やかな色の洋服を作っています。色を楽しんでいるし、作る色からデザイナー本人の生き方を感じますね。 やっぱり色やスタイリングは自分そのものであって自分の今の気分。自分の仕事もクレジットがなくても自分の仕事とわかるようにやりたいし、しっかりと色を残していきたいですね。」

高橋ラムダがスタイリングを担当した 2017ss Pigalle のパリコレクションより

高橋ラムダがスタイリングを担当した 2019aw 今季の UNUSED

 
 
 

Photo Sol Sanchez
Styling Lambda Takahashi
Hair Yusaku Nakahara
Make-up Asami Maeda
Model Luca Sahsa Ashanti
Coordinate Masae Takanaka
Edit Takuya Chiba

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