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Cafe Bohemia
Gaurab Thakali

Cafe Bohemia
Gaurab Thakali

Based in London Illustrator, Artist
Influenced by jazz music and jacket
artwork
Provide illustrations to magazines and
fashion brands
silk screen print
ジャズの音色が聴こえてくる
ドローイングと配色

ロンドンを拠点に活躍しているイラストレーターでありアーティストのGaurabThakali(ガウラブ・タカリ)。彼のアートワークを知ったのは、同じくロンドンを拠点にするファッションブランド、ニコラス・デイリーの2018年秋冬コレクションでフライヤーにイラストを提供していたことがきっかけだ。

その時のコレクションは、名トランペッターであるFreddie Hubbard(フレディ・ハバード)の代表曲“RED CLAY”がテーマであり、ショーではニコラス・デイリーの服を着たジャズバンドがライブをするというものだった。そのライブフライヤーのようなポスターのイラストを手がけたのがガウラブ・タカリであった。独特な配色と、その絵のタッチから彼がジャズミュージックからの影響を受けたイラストレーターであることは明らかだと感じたのを覚えている。彼のほかの作品を見ると、マイルス・デイヴィスやセロニアス・モンク、サン・ラなど多くの名ジャズプレイヤーを描いていた。ジャズからの影響について聞くと本人も認める。「ジャズミュージックが好きで、ジャズから多大な影響を受けています。

それと同時に、ミュージシャンやレコードカバーの写真などといったビジュアル的な側面にも魅了されていました。ペインティングやシルクスクリーンの作品を通して、偉大なミュージシャンの存在を人々に知らしめたいと思っています。作品を描いている時も、ジャズを流しています。ビル・エヴァンスにマイルス・デイヴィス、バド・パウエル、ロニー・リストン・スミス、コルトレーン、モンク…などが入ったプレイリストを流していることが多いです」。ガウラブ・タカリの作品の特徴である配色を描く方法については、鉛筆でスケッチをし、グワッシュ画法もしくはスキャンしたものをフォトショップで色付け方法が彼の主流だ。「私は際立って目立つ色を使うことが好きです。カラーリングをするときは、補足色や対比色となるものを選びますね」。

そして作り上げた作品をシルクスクリーンでプリントする技法も多く使用する。上にあるジャズクラブのイラストもシルクスクリーンによるものだ。ニューヨークの歴史的なジャズクラブ“カフェ・ボヘミア”を描いた作品。ガウラブ・タカリも同クラブに敬意を称してこの作品を製作した。その作品を見ると、その場にいなくても演奏者が奏でる音や、集う人々の会話が聴こえてくるような印象である。アートと音楽の関係性は言うまでもないが、古き良きジャズの香りが漂うガウラブ・タカリの作品には、かつてのレコードジャケットのようなアートワークから音を感じさせる作風が伝わってくる。彼の作品を見れる場として、The New YorkerやThe New YorkTimes、Bloomberg Businessweek magazineなどにもイラストを寄稿しているという。独特なタッチと配色によって、一目でガウラブ・タカリの作品であると分かるだろう。

ガウラブ・タカリ
ネパール出身のイラストレーター、アーティスト。15歳の時にロンドンへ引越し、大学で芸術を学びドローイングを始める。雑誌などの寄稿やブランドへのアートワーク提供などを行う。

 

Text Takayasu Yamada

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