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ART & CRAFTS - Untitled YOUICHI SHIRAISHI

Potter / Artist
Born in 1981 in Fukuoka Japan. He wanted to be owner of vintage clothes shop.
But the gave up it.
2008 He visited Gifu city that Pottery is thriving. And he entered Tajimi-city Toujiki Ishou Lab.
2010 He graduated.

ART & CRAFTS - Untitled YOUICHI SHIRAISHI

Potter / Artist
Born in 1981 in Fukuoka Japan. He wanted to be owner of vintage clothes shop.
But the gave up it.
2008 He visited Gifu city that Pottery is thriving. And he entered Tajimi-city Toujiki Ishou Lab.
2010 He graduated.

2018 Soil Diameter 175mm High 160mm
白石陽一
陶芸家。1981年福岡県生まれ。古着屋になるために上京するも、扱いたい良いものがどんどん無くなっていき、断念。その後、陶芸に興味を持ち、陶芸の盛んな岐阜に行き多治見市陶磁器意匠研究所へ入所。修了後、岐阜県瑞浪市にアトリエを構える。
工芸を逸脱しようとする芸術性
日本の美意識。ヨーロッパと同じように日本には芸術や美の長い歴史を持っている。茶の湯や禅に始まり日本の美意識にまつわるものは数多く、世界的にも一目置かれている。もちろん今も現在進行形で日本の美意識は進化し続け、それこそモードやヨーロッパやアメリカのカルチャーから影響を受けた新世代の作家たちが新しいものを生み出している。

 

グラフペーパーやヒビヤセントラルマーケットのディレクターとしても知られる南 貴之は、そんな現代の日本の美学に魅せられたひとりだ。日本全国を駆け回り、作家たちに会いに行き、好きな作家の展示を自身の店で行うなど新たな価値を生み出している。そんな南貴之に新世代の作家たちを紹介してもらう。第一回目は陶芸家の白石陽一。

 

「たまたまインスタでこの作品を見て、何なんだろうと思って、心を掴まれるものがあったんです。どう作られている、どういうものなんだろうと。何かよくわからないけど、オブジェとして持っている迫力がすごいというのを感じて。その後、実際に〈灯しびとの集い〉という知り合いの作家さんが音頭を取ってる催しで対峙しました。白石さんのことは名前だけ覚えていたんです。会場に『出てる!』とわかってすぐにブースに行きました。そしたらお皿が売られているわけで。やはりそういう会場で売るものとしてはお皿や器がメインになるのが当然で。でも、その奥に今回紹介してるオブジェがあったんです。僕はそのオブジェに魅力を感じて、そこで買ったのがはじまりですね。

 

彼の作品が面白いなと思っているポイントは、工芸とARTの間を感じるところ。工芸の違う価値みたいなものを模索しながら生み出そうとしているところは、日本ならではな気がして。基本的にはきちんと轆轤をひけるし、工芸的な技術のベースはかなり高いレベルにあるんだけど、それを越えてこようとするっていうのに何かを感じるんですよ。

 

白石さんのやってるプロセスは『土を持ってきてそれを枠にはめて釉薬を流して焼いて固める』という、いわゆる一般的な陶芸の手法です。土をガサっと入れて、型に入れて、釉薬を入れるという作業は器やお皿を作ることと何ら変わらないんです。それを型に入れた焼いて溶けたもので固める。それが一つ一つ偶然的に違うものになる。というアプローチにすごくARTを感じますね。本来は同じものをたくさん作るという、既製品を作るための手法を用いて、あえて既製品ではないものを作るということに。考えれば誰でも思いつきそうなことなんですが、現実的にそれをこのオブジェにしたということが素晴らしくて。彼はずっとお皿を作っていて、でもそれとは逆側で作品的な方向性を自分で模索して、試行錯誤しながらそれを形にしている。現代の工芸でもないし、ARTでもない。僕としては、ARTとして捉えているけど、ちょうどその間の海を泳いでいることがすごく面白いと思って。

 

世界的にも工芸からアートを行き来しようとする人はあまりいないのではないかと思います。海外だとデザイナーはデザイナー、アーティストはアーティスト。作る人は作る人で、デザインを考えるのは別の人。っていうのが多いんですけど。日本人は結局、ものを考えて、最終のアウトプットまでやりきる。自分ひとりで一貫してやってる人っていうのが多くて。僕はそこに日本人の美意識とか感覚がある気がするんですよね。白石さんは、そんな日本人の作家の代表的なひとりだと思います」。


 

南 貴之
2018年3月にオープンしたヒビヤセントラルマーケット、自身のブランド、グラフペーパーのクリエイティブディレクター。その他数多くの店舗ディレクションやブランディングを手がける。本物を見極める審美眼は業界でも一目置かれる存在。

 
 

Select Takayuki MInami Photo Masayuki Nakaya

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